アマゾンジャパンの販売データを基に、「Amazonで売れた家電ランキング」をお届けする。早速2021年3月の売り上げ上位だった家電を確認していこう。

(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)

1位から4位までシャープが独占!
「プラズマクラスター」ブランドが圧倒的人気

 1位から4位まで、シャープがランキングを独占していて、中でも以下のように加湿・空気清浄機が目立つ。

1位
「加湿 空気清浄機 プラズマクラスター 7000 スタンダード(2019年モデル)」(1万9480円)
3位
「加湿 空気清浄機 プラズマクラスター 25000 ハイグレード(2019年モデル)」(3万9800円)
4位
「加湿 空気清浄機 プラズマクラスター 7000 スタンダード(2017年モデル)」(1万9800円)
*金額は4月13日現在のAmazon.co.jpでの表示価格(税込み)、以下同

 シャープの「プラズマクラスター」に人気が集まった。価格はいずれも2万~4万円程度で、比較的手頃感がある。

 家電ジャーナリストの安蔵靖志氏は、メーカーによってAmazonでの取扱量が異なる可能性に言及しつつ、大手家電量販店で販売されている家電の人気とは傾向が異なる、Amazonならではの特徴が表れていると指摘した。

古いモデルの家電が上位の理由
手頃なロボット家電も

「大手家電量販店では古いモデルの家電をそもそも販売しないので、空気清浄機であれば最新モデルで5万円前後くらいのものが人気です。しかしAmazonでは古いモデルを安く買うことができるためか、今回のランキングには最新モデルが入っていません。また、これまで空気清浄機を買ったことがない人は、空気清浄機の効力に懐疑的だったりします。そういう人にとっては古いモデルが安く買えるというのはありがたいでしょう」(安蔵氏)

 なお、安蔵氏によると、空気清浄機の機能の進化はやや飽和気味であり、2~3年前のモデルを買ってもある程度の性能を持つものであれば、多くの人が満足できるということだ。

 また、2位には、シャープの「オーブンレンジ 過熱水蒸気 コンベクション 31L」(2万9800円)がランクイン。春の新生活のために、毎年この時期には調理家電を新調する人が多い。

 5位はAnker Japanのブランド「ユーフィ」から出ているロボット掃除機(1万7800円)だった。安蔵氏は「おうち時間が長引き、これまでロボット家電に関心はなかったが、安価であれば試してみたいという家庭が増えているかもしれない」と話した。

 完全版では、6~20位までを掲載している。6位以下には「少し贅沢」な家電も入っていて、生活を豊かにしたいという人々の気持ちがうかがえる。人気の家電をチェックして、ネットショッピングの参考にしてほしい。

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