【※2022年2月3日公開! 日本郵船の今期3回目の増配発表の記事はこちら!】
日本郵船(9101)、今期3回目の「増配」を発表し、配当利回り13%に! 配当額は3年で60倍に急増、2022年3月期は前期比で1000円増の「1株あたり1200円」に!

 日本郵船は、2022年3月期の配当予想を修正し、前期比および前回予想比で「増配」とする予想を、2021年8月4日の12時に発表した。これにより、日本郵船の配当利回り(予想)は10.10%にアップし、”3期連続増配”の見通しとなった。

 日本郵船は、2022年3月期の予想配当を修正し、中間配当(9月)が「200円」、期末配当(3月)が「500円」、合計の年間配当額は「1株あたり700円」とすると発表した。

 年間配当額の前回予想は「1株あたり200円」だったので、前回予想から「500円」の増配となる。今回の増配発表により、日本郵船の配当利回り(予想)は10.10%にアップすることとなった。

 また、日本郵船の2021年3月期の配当は「1株あたり200円」だったので、前期比でも「500円」の増配となる見込み。
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 日本郵船は今回、「増配」とともに業績予想の修正も発表しており、2022年3月期は前回予想比で「増収・増益」の業績予想となっている。日本郵船はこの修正後の業績予想を踏まえて、財務状況等と利益還元を総合的に勘案した結果、今回の「増配」を決定した形だ。

 なお、「増配」や「業績予想の修正」などは本日12時に発表されたため、日本郵船の株価は後場に急騰し、前日の終値6570円より360円高い6930円(+5.48%)で引けている

日本郵船の過去10期の配当の推移は?■日本郵船(9101)の過去10期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2013/340円2018/330円2014/350円2019/320円2015/370円2020/340円2016/360円2021/3200円2017/30円2022/3700円
(予想)

 日本郵船は2020年3月期以降、連続増配を継続しており、2022年3月期の配当予想「1株あたり700円」が予想通りに実施されれば、”3期連続増配”を達成することになる。
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 また、日本郵船の配当額の伸び具合にも注目しておきたい。連続増配が始まる直前の2019年3月期から2022年3月期までの3年間で、日本郵船の年間配当額は「1株あたり20円」から「1株あたり700円」まで、35倍に急増している。
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 配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、日本郵船の株価は2019年3月の終値1622円から発表当日(2021年8月4日)に記録した年初来高値7440円まで、4.5倍に上昇している。

■日本郵船(9101)の株価チャート/月足・10年

日本郵船の配当利回り、配当+株主優待利回りは?

 日本郵船の2021年8月4日時点の株価(終値)は6930円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※日本郵船の配当利回り】
株価:6930円
年間配当額:中間200円+期末500円=700円
配当利回り:700円÷6930円×100=10.10%

 日本郵船の配当利回りは10.10%。2021年7月の東証1部の平均利回りは1.89%(配当実施企業のみ)なので、日本郵船の配当利回りは「かなり高め」と言える。
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 また、日本郵船は、保有株式数に応じて「飛鳥クルーズ10%割引優待券」がもらえる株主優待を実施している。

■日本郵船の株主優待制度の詳細 基準日 保有株式数 株主優待内容 3月末 100株以上 飛鳥クルーズ10%割引優待券3枚 500株以上 飛鳥クルーズ10%割引優待券6枚 1000株以上 飛鳥クルーズ10%割引優待券10枚 詳細 ※優待割引券1枚につき1クルーズ1名、10%の割引が受けられる。
※優待割引券は株主本人以外も利用可。
※他の割引及び早期申込割引等とは重複して利用できない。
※チャータークルーズには利用できない。
※郵船クルーズ(株)企画のクルーズについては、クルーズ料金からの割引となる。
※各旅行会社主催のパッケージツアーについては、一部割引対象外のものあり。
また、追加料金については対象外。
※オプショナルツアーについては、すべて割引の対象外。

 日本郵船の株主優待は、豪華客船「飛鳥」でのクルーズが10%割引になるというもの。クルーズの種類によって割引額も異なるため、株主優待利回りの算出は不可能だが、飛鳥クルーズに興味を持っている人なら、かなりお得になる可能性が高いので、保有を検討する価値はあるだろう。
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 日本郵船は、海・陸・空にまたがるグローバルな総合物流企業。船舶代理店事業や客船事業、不動産の運営なども手掛けている。2022年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高15.0%増、営業利益109.7%増、経常利益132.2%増、親会社株主に帰属する当期純利益259.1%増と好調(すべて前期比)。
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■日本郵船業種コード市場年間配当額(予想)海運業9101東証1部700円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り(予想)6930円100株69万3000円10.10%※株価などのデータは2021年8月4日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 
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