平均年収は285.6万円
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「従業員の平均年齢30代後半で年収が低い会社ランキング」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。
早速、ランキングを確認していこう。
1位は、鹿児島県に本社を置く鶏肉国内大手のアクシーズ(水産・農林)で285.6万円(従業員数959人、平均年齢36.0歳)。同社はニワトリの飼育から鶏肉加工食品の製造販売までを手掛けており、日本KFCホールディングスやニチレイに鶏肉を出荷している。
ちなみに同社は、昨年7月に配信した全国版の「年収が低い会社ランキング2021」でも、2位にランクインしている。
3位は老舗の中華料理チェーン5位は「倒産危険度」上位企業
2位は東京都に本社を置くアマガサ(卸売業)で303.7万円(同107人、36.3歳)。同社は婦人靴の企画・販売を手掛けており、中でも本革を用いない「ノンレザー」製品に注力している。
3位は304.9万円で、東天紅(小売業、同274人、38.0歳)だった。
同社は、東京都台東区に本社がある中華料理レストラン「東天紅」をチェーン展開している。
4位は神奈川県に本社を置くベリテ(小売業)で323.0万円(同407人、39.1歳)だ。同社は宝飾品の専門小売店をチェーンで展開している。
5位には北海道に本社を置くSDエンターテイメント(サービス)で333.1万円(同116人、35.8歳)がランクイン。
同社はフィットネスや保育・介護事業などを行っており、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けている企業の一つだ。
ダイヤモンド編集部では昨年10月、公開情報を基に「倒産危険度(Zスコア)」を独自に算出し、“危険水域”にあたる企業をランキング形式で紹介した。詳細は『倒産危険度ランキング2021【北海道・東北地方】2位はハワイアンズ運営会社、1位は?』に譲るが、残念ながらSDエンターテイメントもワースト上位にランクインしている。こちらの顔ぶれも確認してほしい。
ランキング完全版では、6位以下の全500社の順位と平均年収を掲載している。さらに、平均年収が400万円未満の43社を抽出し、都道府県別の分布や、業種別の動向も整理している。ぜひ確認してみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 加藤桃子)