1位はRKB毎日HDで年収1000万円超
テレビ局の給料は地方でも高かった!

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「九州・沖縄地方で年収が高い会社ランキング2022最新版」を作成した。対象は福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の8県に本社を置く上場企業で、単体従業員数20人未満の企業は除外している。

対象期間は、2021年4月期~22年3月期。

 それでは早速、ランキングを見ていこう。

 1位は、RKB毎日ホールディングスで、平均年収は1240.0万円。子会社のRKB毎日放送は、九州初の民間放送局として1951年に開局した、TBS系列のテレビ局だ。2019年、20年、21年に作成した同様のランキングでも1位だったので、今回で4年連続のトップとなった。

 2位は九州フィナンシャルグループで、平均年収は919.0万円。同社は、肥後銀行(熊本県)と鹿児島銀行が経営統合し、2015年に設立された持ち株会社である。

3位三井松島HDは石炭から多角化へ
5位安川電機は産業用ロボット世界大手

 3位は三井松島ホールディングスで、平均年収は914.1万円。創業は1913年、100年以上にわたって石炭の生産・販売事業を展開してきたが、世界で脱炭素の流れが加速する中、近年は企業買収により新規事業を増やしている。飲食用資材や衣料品、電子部品、事務機器、ペットフードなどの事業を取得し、多角化経営を推し進め、2018年に現在の持ち株会社体制に移行した。

 4位は福岡銀行などを傘下に持つ、ふくおかフィナンシャルグループで、平均年収は799.8万円。

 5位は、産業用ロボットや機械部品で高い世界シェアを持つ安川電機で、平均年収は787.8万円。

20年版ランキングでは4位(818.8万円)、21年版では6位(764.1万円)だったので、今回はトップ5に返り咲いた。なお、同社の23年2月期決算は、半導体や自動車の設備投資が世界的に旺盛なことから業績拡大が予想されている。次回のランキングでは平均年収をアップしているだろうか?

 ランキング完全版では、6位以下の計100社を掲載している。全国的な知名度が高いTOTOや久光製薬、スターフライヤーJR九州(九州旅客鉄道)は何位だったか? ぜひ、チェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)

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