平均年収は260.9万円
さまざまな角度からお送りしてきた本連載「ニッポンなんでもランキング!」。今回は、単体従業員数が100人未満で、従業員の平均年齢が40代の上場企業を対象に「年収が低い会社ランキング」を作成した。
作成には、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収データを使用した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が100人以上の会社は除外している。対象期間は、2021年4月期~22年3月期。
果たしてどのような結果になったのか。早速、ランキングを見ていこう。
今回のランキングで1位となったのは、医療機器メーカーのデンタス。徳島県に本社を構え、歯科医療機械器具の製造や歯科医療材料の研究開発などを行っている。
平均年収は260.9万円だった。2022年3月期は売上高6億9600万円、当期損益は2500万円の赤字。さらに23年3月期は、当期損益が2700万円の赤字に拡大し、厳しい経営が続いている。
2位は通販の夢みつけ隊年収は前年度から大幅減
2位は通信販売事業を主力とする夢みつけ隊で、平均年収は267.0万円。
3位はファンドの管理・運用や不動産投資などを行うファンドクリエーショングループで、平均年収は298.9万円だった。なお、5人の従業員はグループ会社から同社への出向者であり、今回の平均年収は同社の人件費負担額から算出されている。よってグループ会社から支払われた給与などは含まれていない。
以上の3社が、平均年収200万円台だった。
4位は、紡績事業や中東向け生地販売事業などを行う北日本紡績で、平均年収は322.5万円。
22年3月期は自動車関連を中心に紡績事業の生産回復が寄与したことなどで売上高は8億3000万円と、前年比34.9%の増収となったものの、原油高による資機材の値上がりや輸送費コストの上昇などにより、最終損失は1億2800万円(前年度の最終損失は6100万円)と拡大した。
5位はバナーズで、平均年収は328.1万円。本社のある埼玉県でテナントの賃貸事業を行うほか、ホンダ車の販売などを手掛けている。
年収400万円未満は24社最多は小売業とサービス業
今回、平均年収が400万円未満の企業は24社だった。最後に、この24社について業種別に傾向を確認しておこう。
最も多かったのは「小売業」と「サービス業」で、それぞれ6社だった。
小売業では2位の夢みつけ隊とバナーズ、サービス業では1位のデンタスがトップ5に入っている。
その他、「卸売業」が3社、「不動産」と「その他製品」がそれぞれ2社だった。
ランキング完全版では、6位以下の全300社の順位と平均年収を掲載している。ぜひ確認してみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)

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