2025年卒学生向けの企業の採用活動が本格化し、人材獲得競争が始まっている。今回、オープンワークのデータを基に25年卒理系学生の就職注目企業をランキング化。
IT関連にも門戸が広がる
企業の2025年卒学生向けの採用活動が始まり、就職活動が本格化している。
理系学生は、システムエンジニア(SE)などの技術職、研究開発職、品質管理職といった専門性を活かせる職種が多い。DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む中、企業は新卒向けの専門コースを新設するなど理系人材の獲得に力を入れている。
そんな中、学生たちの間で人気が高まっているのが、社員クチコミサイトの利用だ。企業を選ぶ際に大切なのは、自分が希望する社風や働き方がその企業に合っているかどうかをしっかり見極めるのに役立つ。
就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、OpenWork上でどのような企業に注目し検索をかけたか、企業研究を始めているのかを調査した。そのデータを基に学生が注目する企業をランキング化した。
今回はそのランキングから、理系学生が選ぶ企業にはどんな特徴があるのか、実際に働く社員のクチコミを基に紹介する。
1位はNTTデータ六つの採用コースがある
理系学生の就職注目企業ランキングのトップ5は、1位NTTデータ、2位アクセンチュア、3位日立製作所、4位富士通、5位日本電気(NEC)だった。国内トップクラスのITベンダーが上位に多く入っているのが、理系ランキングの特徴だ。
NTTデータの新卒採用情報によれば、採用コースは、「SE・コンサル・営業コース」「建築系ファシリティマネジメントコース」「電力系ファシリティマネジメントコース」など六つある。
それでは、理系学生が注目する他の企業には、どのような働きがいや成長環境があるのか、実際に新卒入社した社員のクチコミ(原文ママ)を見てみよう。
「若いうちからいろいろなことに挑戦させてもらうことができる。最近は社内FA、社内副業制度など整っていて配属先が希望と異なっていても自分がやりたい仕事に自分で手を挙げて挑戦する機会も増えている」(SE、男性、日立製作所)
「配属される部署やアサインされる案件によって経験できる領域は様々。もしも自分の思う成長出来る環境とギャップがあり、思い描くキャリアパスが実現できそうにない場合は社内転職も出来る。自分がどのような成長・キャリアを望むのかをはっきりとイメージできていれば成長しやすい環境であると考える」(SE、女性、NEC)