1位はジンジブ
平均年収は327.3万円

 今回は、有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、大阪府に本社がある上場企業を対象に「年収が低い会社ランキング2024【大阪府】」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。

単体の従業員数が100人未満の企業は除外している。対象期間は、2023年5月期~24年4月期。

 それでは早速、ランキングを確認していこう。

 1位となったのは、ジンジブで、平均年収は約327.3万円だった。高校生の就職を支援する「ジョブドラフトNavi」など、高卒就職の採用支援を中心とするサービスを行っている。24年3月に東京証券取引所グロース市場に新規上場(IPO)したばかり。従業員数は161人、平均年齢は29.8歳と、5社の中で最も若い。

 24年3月期は売上高が20.8億円(前期比37.3%増)、営業利益が2億7200万円(同269.3%増)、純利益が1億4100万円(同241.7%増)となっている。

 2位となったのは、オーダースーツの専門店を運営するグローバルスタイル。平均年収は333.0万円だった。同社は昨年の同ランキングでは、1位だった。

 グローバルスタイルはオーダースーツやオーダーシャツなどの企画・販売を手掛けており、東京や大阪など23年7月末時点で36店舗を運営している。

 今回のランキングの対象期間である23年7月期の業績を見てみると、売上高が104億円(前期比14.4%増)、営業利益が6億5900万円(同20.2%増)、純利益が4億7300万円(同37.9%増)となっている。2桁増収、2桁増益だ。こうした好業績が給与にも反映されてくると、ランキング上位からも脱出できるだろう。

 3位はウイルテックで平均年収は356.8万円だった。同社は、製造業における製造請負・製造派遣や、ITエンジニアの派遣といった人材アウトソーシング事業を手掛けている。従業員数は3183人と、トップ5の5社の中で最も多い。

 続いて4位はBCC。ITに特化した営業人材の派遣や業務請負を行う企業だ。平均年収は361.0万円だった。

 5位は日本駐車場開発で、平均年収は375.1万円だった。同社は駐車場関連のコンサルティングやテーマパーク運営を手掛けている。

 今回のランキングで対象となった23年7月期は売上高319億円(前期比21.3%増)、営業利益62億円(同35.3%増)、純利益44億円(同41.1%増)と大幅な増収増益だった。

売上高、営業利益、純利益全て、過去最高の業績だったという。

2~5位は前年のランキングでもトップ5社に
平均年収はどう変化したのか

 トップ5社のうち4社は、昨年も同ランキングのトップ5にランクインしていた。

 前回のランキングと比較した、平均年収の変動は以下の通りだった(詳しくは『年収が低い会社ランキング2023【大阪府・200社完全版】』参照)。

2位 グローバルスタイル -5.6万円
3位 ウイルテック +5.3万円
4位 BCC +3.5万円
5位 日本駐車場開発 +15.2万円

 グローバルスタイル以外の3社は前回(対象期間は22年5月期~23年4月期)から平均年収がアップしていたが、上位脱出とはならなかった。

 なお、ランキング完全版では6位以下も含めた全200社を掲載している。ぜひチェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド・ライフ編集部)

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