旅行で「食」は絶対外せない!
一度は行きたい食事がおいしい都道府県

 年末年始の大型連休に、旅行を計画している人は多いだろう。日本の旅行で外せない魅力の一つである「食」。

日本各地には、地元の新鮮な食材をふんだんに使用した料理や、代々受け継がれてきた伝統の味がある。海の幸、山の幸、旬の食材など、どれもが日本の食文化には欠かすことができない。

 そこで今回は、各都道府県における「食」のイメージを調査し、「食事がおいしい」都道府県をランキング形式で紹介する。旅行先で食べたい食事や食材探しに迷っている人は、ぜひ参考にしてほしい。

 今回紹介する「食事がおいしい都道府県ランキング」のベースとなるのは、全国1000の市区町村及び47都道府県の計1047地域を調査対象に、全国の消費者3万4813人の有効回答を得て集計した「地域ブランド調査2024」(※1)だ。これは各地域に対して、認知度や魅力度、イメージなど全90項目からなる調査を行い、今年で実施は19回目(都道府県の設問は16回目)となる。

「食事がおいしい」については、「地域ブランド調査」で行った、「それぞれの市区町村にはどんな魅力があると思いますか?」という問いに対して、18項目の中から当てはまるものを選んだ回答者の割合(%)を算出した。

 果たして、食事が最もおいしい都道府県はどこだろうか。

 2024年版の「食事がおいしいランキング」で1位に選ばれたのは、北海道(43.3点)。2位は福岡県(34.2点)、3位は大阪府(30.3点)、4位は石川県(24.8点)、5位は香川県(24.1点)が続いた。

新鮮な海の幸から大地の恵みまで
「最もおいしい」上位5地域の絶品グルメ

 圧倒的な強さでトップに輝いた北海道は、豊かな自然が生み出す海産物や乳製品を使用した食事が魅力だ。特に、海鮮丼やジンギスカン、スープカレーなどが人気で、地域独自の食文化が多くの観光客を惹きつけている。

 2位にランクインした福岡県は、博多ラーメンやもつ鍋、明太子など、味がしっかりとした食事が特徴である。長浜、天神、中洲にある屋台は全国的に有名で、観光客で常に賑わいを見せている。他にも、地元で獲れる新鮮な魚介や、甘味処で楽しめる和菓子も多く、バリエーション豊かな食事が魅力と言える。

 3位の大阪府は、「食い倒れの街」として知られ、お好み焼き、たこ焼き、串カツなど庶民的な食事が豊富だ。街を歩けば、美味しい食事を楽しめる店舗が多く、手軽に味わえることが大阪の魅力だろう。

 4位の石川県は、金沢の伝統的な和食文化が根づいている。加賀料理や能登の郷土料理などが評価されており、食材の良さを生かした食事が特徴と言える。金沢の近江町市場で食べる新鮮な海鮮や、伝統的な和菓子も観光客に人気となっている。

 5位の香川県は、何と言っても讃岐うどんが有名。シンプルながら奥深い味が評価されている。うどん以外にも、地元の新鮮な食材を使用した料理や、オリーブを使用したメニューも注目されている。

 各地域の食事が高評価を得たのは、その地域ならではの食文化と多彩な食事が揃っているところにある。

「食事」に込められた地元のこだわりが、多くの人に支持されていると言える。ランキングを参考にして、地域ごとの食文化を楽しみながら、旅行先での食事選びに役立ててみてはどうだろうか。

(フリーライター 西嶋治美)

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