就職率が過去最高レベルに達している就活市場。「売り手市場」の中、各企業はどの大学から採用をしているのか。

業界別・企業別に2024年「採用大学」ランキングを作成した。今回は、アクセンチュアと野村総研のコンサルティング2社のランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)

2023年は高学歴化
旧帝大や早慶上智が上位に

 企業の戦略立案(上流)から実行支援、システムの実装(下流)までを包括的に支援する総合系コンサルティングファームとして、顕著な存在感を示しているのがアクセンチュアと野村総合研究所である。

 2023年のコンサル2社の採用大学ランキングのトップ3は、アクセンチュアも野村総合研究所も1位が慶應義塾大学、2位が早稲田大学、3位が東京大学。高学歴化が進んでいる様子がうかがえた。

 24年のランキングでは、こうした傾向に変化があったのだろうか。

早慶が減った野村総研
増えたアクセンチュア

 24年のランキングでは、アクセンチュアの採用人数が最も多かったのは慶應義塾大学と早稲田大学で、それぞれ100人で同順位の1位となった。3位は東京大学で66人だった。

 23年は、慶應義塾大学が86人で1位、早稲田大学が81人で2位、東京大学が57人で3位。この結果と比較すると、採用人数が全体的に増加する中で、早稲田大学の健闘が際立った。

 野村総研の採用人数が最も多かったのは慶應義塾大学で55人、2位は東京大学で45人、3位は早稲田大学で43人だった。

 23年は、1位が慶應義塾大学で70人、2位が早稲田大学で62人、3位が東京大学で32人。

この結果と比較すると、アクセンチュアとは対照的に、野村総研では早慶の採用人数が減少する中で、東京大学の採用が増えて相対的に2位へと浮上したことがわかる。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

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