就職率が過去最高レベルに達している就活市場。「売り手市場」の中、各企業はどの大学から採用をしているのか。
24年の採用大学ランキングは?
日本の医療用医薬品市場は2015年以降10兆円超で推移し、24年には11兆5037億円と過去最高を記録した。医薬品業界では理系の専門知識や知的財産の理解が求められ、理系人材が重視されてきた。
一方、新薬の完成度向上により後発薬の巻き返しは困難となり、業界は専門性重視へと移行している。かつて、日本メーカーでは1社でのキャリアアップが一般的だったが、最近では外資系メーカーと同様に労働市場の流動化が進んでおり、この傾向は今後も続くだろう。
23年の大手製薬会社3社の採用大学ランキングでは、1位は武田薬品工業が京都大学と横浜市立大学、アステラス製薬は筑波大学、中外製薬は東京大学だった。
24年のランキングでは、こうした傾向に変化があったのだろうか。
2社で東大・京大を抑えて筑波大が1位2位は慶應大、東京理科大
武田薬品工業は前回とランキングが大きく変わった。就職者数1位は筑波大学で、2位が慶應義塾大学、3位は千葉大学、東京大学、大阪大学が同順位だった。
アステラス製薬は前回同様、1位が筑波大学だった。23年11月、同社は筑波大学との戦略的パートナーシップを結んでいる。
中外製薬の1位は前回と同様に東京大学だった。2位は京都大学、3位は九州大学となり、旧帝国大学が上位にランクインしている。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。