本作は、純愛小説の名手・宇山佳佑によるオリジナル脚本。
先週放送された第2話では、太陽から差し出されたマカロンを口に入れた瞬間、雨の「味覚」は失われてしまう。太陽に心配をかけまいと、雨が「甘くておいしいなあって。自画自賛して泣いちゃったよ」と泣きながらマカロンを食べるシーンに、ネット上で「残酷すぎる」「泣けてくる」「せつない」とのコメントがあった。
<第3話あらすじ>
冬の夜空を極彩色に染める「長崎ランタンフェスティバル」。
高校時代、逢原雨(永野)は、朝野太陽(山田)と恋ランタンの話をした際に、太陽には初恋の人がいたことを知って悔しがっていた。祖母の雪乃(余貴美子)は、そんな雨に「大事なのは最初の人になることじゃない」といってある助言をする。それを聞いた雨は、閉まりかけていた長崎孔子廟まで全速力で走り、手に入れた恋ランタンにある願い事を書く。
「味覚」を失った雨は、パティシエになるという夢が永遠に失われたことを痛感していた。雪乃から「健康な心と体があるうちはちゃんと働きなさい。
そんな雨の前に現れた日下(斎藤工)は、ひとつの五感が失われるとその翌日の深夜0時に次に失われる感覚とタイムリミットが腕時計に表示されることを告げる。そして深夜0時。雨の時計には「鼻」のマークと11日後の午後9時というタイムリミットが表示される。「視覚」や「聴覚」ではなかったことにホッとした、という雨に対して日下は、嗅覚はただ匂いを感じるだけのものではなくもっと大切な意味がある、と告げ……。