東京都市大学が経済協力開発機構／原子力機関（OECD／NEA）とインターンシップに関する覚書を締結 ― ウィリアム・マグウッド事務局長の講演会も実施

東京都市大学（東京都世田谷区、学長：野城智也）はこのたび、経済協力開発機構／原子力機関（OECD／NEA）とインターンシップ・プログラムに関する協定を締結。これに伴い、2月13日にウィリアム・マグウッド事務局長が世田谷キャンパスに来学し、野城智也学長と覚書を取り交わした。また同日、マグウッド事務局長が「これからの時代を担う原子力の役割と課題」をテーマに講演。地球温暖化を抑制するための原子力の活用策や新設される第三世代炉の役割、原子力教育と次世代原子力人材育成の重要性などについて語った。 OECD（経済協力開発機構）は、フランス・パリに本部を置き、ヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟する国際機関。先進国間の自由な意見交換・情報交換を通じて、1）経済成長、2）貿易自由化、3）途上国支援に貢献することを目的としている。 その専門機関であるNEAは、34ヶ国の参加国間の協力を促進することにより、安全かつ地球環境問題への対応に貢献しかつ経済的なエネルギー資源としての原子力エネルギーの発展に貢献することを目的とし、原子力政策や技術に関する情報・意見交換、行政上・規制上の問題の検討、各国の原子力関連法の調査および経済性に関する研究などを実施。2014年9月からアメリカ合衆国のウィリアム・マグウッド氏が事務局長を務めている。 このたびの協定は、東京都市大学の学生を対象としたインターンシップ・プログラムの協力枠組みを確立するべく結ばれたもの。同プログラムは、NEAを勤務地として、1～6か月間（最大12か月まで更新可能）実施される予定になっている。 締結にあたり、ウィリアム・マグウッド事務局長が2月13日に同大世田谷キャンパスを訪問。署名式を執り行い、マグウッド事務局長と野城智也学長が各自署名した覚書を交わした。 その後関係者との懇親会が行われ、マグウッド事務局長がOECD原子力機関インターンシップについて説明した。また東京都市大学側からは、医用工学科の桃沢愛准教授（海外インターンシップ専門委員会委員長）が同大の海外インターンシップ（派遣）について、原子力安全工学科の鈴木徹学科主任教授と共同原子力専攻の大島靖樹専攻主任教授は原子力関連の学科・専攻について紹介。今後の交流について歓談し、懇親会は終了した。 さらに同日、マグウッド事務局長による講演会も開催。原子力安全工学科の高木直行教授が司会・進行を務め、マグウッド事務局長は学生や一般参加者などを前に「次代を担う原子力：新たなチャンスと取り組むべき課題」と題して約1時間にわたって講演を行った。 講演では、地球温暖化を抑制するための原子力の活用策をはじめ、課題であるプラントの寿命延長や新設される第三世代炉の役割、次世代炉・小型炉（SMR）導入の展望に関して解説。加えて、発電以外（熱供給、水素製造、船舶動力、宇宙、医学）への原子力利用を加速するための資金、規制、政策、市場、社会基盤における課題と対策について語った。さらに、原子力教育と次世代原子力人材育成の重要性、原子力業界のジェンダーバランス改善の取り組みについても言及。講演後には質疑応答が行われ、マグウッド事務局長は会場の参加者からの質問に丁寧に応じていた。 最後に野城学長がマグウッド事務局長に謝辞を述べるとともに、今回の覚書締結によって実現するパリで実施予定のインターンシップについて紹介。講演会は幕を閉じた。 同大では今後も国際的な機関との連携を強化し、次世代の人材育成に努めていく。（参考：東京都市大学公式サイト内）・経済協力開発機構／原子力機関（OECD／NEA）とインターンシップに関する覚書を締結し、ウィリアム・マグウッド事務局長の講演会を開催しました（2/13） https://www.tcu.ac.jp/news/all/20250226-62047/▼本件に関する問い合わせ先企画・広報課住所：東京都世田谷区玉堤1-28-1メール：toshidai-pr@tcu.ac.jp【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/