弘前大学(青森県弘前市)農学生命科学部地域環境工学科の矢田谷健一助教らによる研究グループは、青森県・岩木川にある芦野頭首工(農業用の取水堰)に設置された魚道の効果を調べるため、魚道を通過する魚の採捕調査を実施しました。芦野頭首工では老朽化に対応するための改築工事が進められており、河川を遡上する魚の通り道である魚道(左岸側)は2024(令和6)年に設置されたもの。
調査の結果、多くの稚アユが採捕され、アユの遡上がはじまっていることが分かりました。調査は今後も継続して行っていく予定です。


 岩木川の河口から約11km地点にある芦野頭首工では、老朽化に伴う機能低下に対応するために、農林水産省東北農政局によって改築工事が進められています。その中で、河川を遡上する魚の通り道である「魚道(ぎょどう)」の工事が行われ、左岸側の魚道は2024(令和6)年3月に竣工しました。
 矢田谷助教の研究グループでは、この魚道の効果を調べるために、通過する魚の採捕調査を行っています。2026(令和8)年5月21日、22日に調査を行った結果、多くの稚アユが魚道内で採捕され、アユの遡上がはじまっていることが分かりました。

 今後の水温上昇とともにアユの遡上が本格化することが期待されます。同研究グループでは、これから8月末まで概ね2週間おきに現地調査を実施し、遡上する魚種や数量を調べていく予定です。

■調査の概要


調査対象地:芦野頭首工左岸 粗石付き斜路式魚道(※写真参照)(つがる市稲垣町下繁田川袋島地先)

調査日:令和8年5月21日、22日(今後、継続予定)

調査内容:魚道内にかご状建網を設置し、遡上する魚類等を採捕し、魚種、数量、体長を計測するもの。採捕時間は8:00~16:00とし、2時間おきに網上げした。本調査は、魚道の効果を明らかにすることを目的としている。

調査結果:2日間の調査において、下表の魚類等が採捕された。
今回の調査では、“やませ”の影響で日中の河川水温が上がらず(15~18℃)、魚類の遡上にとっては良いコンディションではなかったものの、2日間で計1,027尾の稚アユ(体長6cm前後)の遡上が確認された。


▼本件に関する問い合わせ先
弘前大学農学生命科学部
助教 矢田谷 健一(やたや けんいち)
住所:青森県弘前市文京町1番地
TEL:0172-39-3843
メール:yataya@hirosaki-u.ac.jp

【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
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