Apple TV+の戦争ドラマ『マスターズ・オブ・ザ・エアー』でスティーヴン・スピルバーグ、トム・ハンクスとともに製作総指揮を務めたゲイリー・ゴーツマンが製作の裏話を明かし、スピルバーグの父親に恩があると話している。米Deadlineが伝えた。
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かつて空軍にいた父親の言葉がきっかけに
1940年代の空軍を舞台にした『マスターズ・オブ・ザ・エアー』は、スピルバーグとハンクスとゴーツマンの3人にとって、陸軍が舞台の『バンド・オブ・ブラザース』、海軍が舞台の『ザ・パシフィック』に続く第二次世界大戦を題材にした3本目のドラマシリーズ。
そんな作品について、ゴーツマンは「我々はスティーヴンのお父さんに恩がある」と語った。「彼は空軍にいた。『バンド・オブ・ブラザース』も『ザ・パシフィック』も両方見てくれたみたいなんだけど、そんな彼が息子のスティーヴンに言ったんだ。“2作とも素晴らしいね。それでいつパイロットの話を作るんだ? いつヨーロッパに行く? もしもう1作やるとしたら、それだろう”って。
『バンド・オブ・ブラザース』から20年以上が経ち、技術の進歩によって実現したという『マスターズ・オブ・ザ・エアー』。ゴーツマンはVFXチームの功績を称えたほか、ILMの360度LEDスクリーンという最新鋭の施設で、まるで本当に空を飛んでいるかのように撮影できたことも大きかったと語る。「最先端の施設で飛行シーンを撮影できたことは、俳優たちの視点の上で利点があった。クリエイティブな面において、製作チームだけでなく俳優にとってもかなり助かったよ」
ゴーツマンはさらに、キャスティングディレクターのルーシー・ブレヴィンズの目利きぶりも称えた。というのも、主演のオースティン・バトラーのことは、『エルヴィス』で伝説の歌手エルヴィス・プレスリーを演じる前にキャスティングしていたのだという。
また、音響編集を監督したジャック・ウィテカーは、音響においてリアリティとドラマのバランスをとったと説明する。「これは配信向けの作品だから、小さい画面でもでき得る限り最大限の迫力を出せるようにして、ドラマと感情を打ち出したかった。
スピルバーグの父親のコメントがきっかけで誕生した『マスターズ・オブ・ザ・エアー』。それぞれがプロフェッショナルに徹し、各チームへの感謝を忘れないゴーツマンをはじめとする製作チームの体制があったからこそ、最上級のクオリティの作品が出来上がったに違いない。
『マスターズ・オブ・ザ・エアー』はApple TV+にて配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline