労働力不足を解消するピーマン自動収穫ロボット
AGRIST株式会社は、2021年9月3日、自動収穫ロボット『L』の実演を、完全予約制で開始する。

同社は、農業課題の解決を目指して宮崎県新富町にてロボット開発に取り組むベンチャー企業。
『L』は、収穫時の労働力不足を解消する吊り下げ式ピーマン自動収穫ロボットであり、『L』に最適化された同町のビニールハウス『アグリストファーム』にて実施される。

収穫作業における精度を大幅に改善
『L』は、農家の「収穫ロボットが必要だ」という声を反映させたロボット。現在の農家は、高齢化によって収穫時の労働力不足が課題化しており、収益率の低下も招いている。この課題を解消すべく、取りこぼしや木の弱体化を軽減して収穫量および農業所得の向上を実現するシンプル/低価格のロボットとして、『L』は開発された。

『L』は、吊り下げ式の移動システムを採用しており、ハウス内のワイヤー上を移動する。地面にレールを引く必要がないため、初期工事の簡素化を実現すると共に、ぬかるみや落ち葉などによりロボットが稼働不能になる課題も解消した。収穫作業における精度も大幅に改善され、理想環境下であれば28秒で1つのピーマンを収穫することができる。

AI分析で、病害警告や収穫量予測も行う予定
さらに『L』は、方向転換の実現により収穫できる範囲が2倍に拡大。また、出荷時の手間を省くべく収穫ハンドも改良し、重量を16kgに抑えることで設置時の負担も軽減した。今後は、様々なピーマンの画像データ収集/蓄積およびAI分析機能も実装し、病害警告や収穫量予測も行う予定となっている。

(画像はプレスリリースより)

元の記事を読む

編集部おすすめ