
【画像】「ストラーダ F1Xプレミアム10 CN-F1X10BLD」の地図の更新作業をレポート
市販カーナビの上級モデルでは最大1~3年間の地図バージョンアップ更新権が無料で付帯(インターネット上からデータを取得する場合)していることが多い。「ストラーダCN-F1X10BLD」では「部分地図更新データ」が年に6回(偶数月)、「全地図データ」が年に1回(9月上旬)リリースされており、部分地図更新は期間内ならば何度でも、全地図更新は期間内に1度だけ利用できる。この機種の場合の期限は2023年12月15日(予定)までとなっている。
今回は「部分地図更新データ」をはじめてバージョンアップしてみた。更新される内容は50~250kmスケールの道路地図、案内画像、音声案内、地点検索データ(4、8、10月の年3回)となる。ちなみに市街地図も更新するためには全地図データの更新が必要だ。
なお、最新の全地図データを収録した年度更新SDメモリーカードも販売(1万8700円)されている。無料地図更新権を付帯しない機種や、無料更新期間が終了したモデルも新しい地図データに更新可能だ。
では実際の更新作業を紹介しよう。

1)はじめにカーナビの情報メニューから現在の地図データバージョンを確認するが、この個体は2020年8月版を収録。製品の発売が2020年10月なので2カ月ほどタイムラグがあるようだ。

2)次にデータを収録している地図SDメモリーカードを本体前面カバー下に隠れている専用のスロットから取り出す。

3)ユーザー登録をしていない場合にはパソコンからパナソニックのカーナビユーザー専用ページ「ナビcafe」で各種の情報を入力。無料地図更新ページへと移動してデータ更新タイミングや更新内容などもチェックする。

4)地図データを初めて更新する場合には地図更新ソフト「美優Naviダウンロード工房」をパソコンにインストールする。これはWindows用で、現在のところMac用は用意されていない。

5)カーナビから取り出した地図SDメモリーカードをパソコンのスロットに入れる。機種によっては写真のように別途アダプターを用意する必要がある。

6)地図SDメモリーカードをパソコンが認識すると「美優Naviダウンロード工房」が起動。ユーザーが全地図更新、部分地図更新のいずれかを選択すると更新作業が始まる。インターネット経由で新しいデータがパソコンへとダウンロードされ、地図SDメモリーカードへと転送。画面上でつねに進捗状況も確認ができて安心だ。

7)終了画面が表示されたら地図SDメモリカードを抜く。

8)新しいデータに書き換えられた地図SDメモリーカードを元どおりカーナビ本体のスロットに入れる。

9)エンジンを始動してカーナビが起動するとデータが自動的に読み込まれてバージョンアップを開始。これは一瞬で待たされる時間はない。

10)最初と同じように情報メニューから地図バージョンを確認すると「2021年6月版」になっていた。これで一連の更新作業は無事に完了だ。
今回のデータ更新作業で要した時間は1時間程度。ユーザー登録やパソコン用ソフトのインストールが事前にできていればもっと時間短縮はできるだろう。作業はパソコン操作が普通にできるレベルであれば難しくは感じないはず。
データを更新することでカーナビを今後も快適に使い続けられるのだから、ストラーダの地図更新権付き機種を使っているのならば、ぜひデータ更新サービスを利用しよう。
次回は地図データ更新でカーナビにどのような変化があるのか?「ビフォー・アフター」をお伝えしよう。
〈文=浜先秀彰 写真=澤田和久〉
パナソニック
https://panasonic.jp/navi/