スズキは2025年2月3日『「ジムニー ノマド」ご注文停止のお詫び』を公表した。

【画像】後席の乗降性に優れる待望の5ドアモデル「ジムニー ノマド」

その内容は、1月30日に小型四輪駆動車ジムニー シエラの5ドア版として発表した「ジムニー ノマド」が、目標販売台数(1200台)を大幅に上まわる約5万台を受注したとして、注文受け付けを一時的に停止したというもの。
そもそも発売は4月3日としているが、発表からわずか4日という短期間で今回の措置となった。

この状況に対してスズキは「早期に受注を再開できるよう、全社を挙げて取り組んでまいりますので、今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願いします。」としており、すでに受注した車両については1日も早くユーザーのもとに届けられるよう、継続して対応していくとしている。

また、購入を検討していた人やすでに注文済みの人に向けて「多大なるご迷惑をお掛けいたしますことを心よりお詫び申し上げます。」と結んでいる。

突然の受注停止で注文がかなわなかったという人も多いだろう。そして納期についても長期化が予想される。スズキはジムニー ノマドの目標販売台数を1200台としており、約5万台の受注を単純に割ると納期は最大4年強にもなる。これは現行型ジムニー(軽自動車)・ジムニー シエラの登場時の状況にも似ている爆発的な人気とも言える。

ジムニー ノマドは2023年に同車両の生産拠点であるインドで発売(現地名ジムニー)しており、かねてから日本導入を希望する声があった。そうした人も含め、「出たら買う」という需要はかなりあったはず。しかし、明確な国内導入のアナウンスがなかったことから、3ドア版のジムニーシリーズの購入を決めた人も多いはずだ。

スズキはジムニー ノマドの発表会では、すでにジムニー シエラを購入して納車待ちの人に対してノマドへの切り替えの意思を確認していたというから、そこで“切り替えた”人たちも今回の約5万にという受注数に含まれているのだろう。

■先行展示やイベントが中止に

今回の一時受注停止に伴い、全国のショッピングモールで予定していた先行展示会やイベントでの展示も中止するとのこと。


そもそも多くの人が“生ノマド”を見ずに注文しているだろう。実車を見てから発売(4月3日)までにじっくりと検討したいと思っていた人にとっては、非常に残念な結果としか言いようがない。

〈文=ドライバーWeb編集部〉
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