新中期経営計画では、2030年度の売り上げ収益8兆円、営業利益8000億円(営業利益率10.0%)、自己資本利益率13.0%(2024年3月期実績11.7%)を目標としている。四輪事業の販売台数は2024年3月期の316万台(営業利益3982億円)から420万台(営業利益7000億円)に拡大。設備投資、研究開発費ともに2025年から2030年までの6年間累計で2兆円を計画している。
日本市場の具体的な戦略・取り組みについては、日本市場を成長市場と位置づけ、収益性を高め、インドに次ぐ安定的な収益の柱とする方針。商品では日本の顧客に合った商品を投入し、ラインアップを拡充。ハイブリッド車にはスーパーエネチャージを導入し、ラインアップ強化を図る。また、2025年度中にバッテリー式電気自動車(BEV)を2モデル(eビターラ、軽商用バンBEV)投入し、2030年度までにBEVを6モデル投入する。日本の生産拠点はスズキグループのマザー生産拠点として、生産技術、ノウハウでスズキグループの手本であり続けるという。
ちなみに、インドの取り組みについては、今後も成長が続くスズキの最重要市場であり、自動車のリーディングカンパニーとして再びシェア50%を目指す。
積極的にビジネスを進めるスズキの動向から今後も目が離せない。
〈文=ドライバーWeb編集部〉