30代になってから体力の衰えを感じることも多く、20代の若さが恋しい――。そんなことを思っていたら、ちょっと気になる和菓子を発見。
とりあえず、ネーミングの由来を製造者である(有)お菓子の泉栄堂の泉さんに聞いてみると、
「このあたりには昔、“若返り”という地酒があったんですよ。今はなくなってしまったんですけど、それを懐かしく思う人がとても多くて」
同社のある秋田県の羽後町には、温泉「としとらんど」などもある。
「商品は温泉宿などでも販売しているんですが、遠方から来た方に温泉で若返ってもらい、さらにこれを食べて若返ってほしい。そんな願いも込めています」
商品は温泉のほかに、秋田県内のお土産屋さんなどでも販売中だ。
実際、店頭でもこのネーミングに反応する人はかなり多く、商品名を話のタネに話がはずむという。もちろんなかには、
「いくつ、若返るの~?」
なんて聞いてくる人もいて、
「ひとつ食べると3日若返りますよ」
「えー、たった3日?」
「一度にそんなには若返りませんよ~」
なんて感じに話が盛り上がるという。母親や奥さんにお土産として買っていく人も多いとか。あっ、もちろん3日という数字に科学的根拠はありませんけどね。
まあ大切なのは気持ちの持ち様。
「まずは取引先や知り合いに試食してもらって、その声を反映して……」
周囲の人たちと一緒に作り上げたという連帯感も大きいとか。
商品は数年前から販売しているが、すでにネットの和菓子ランキングで上位にくいこむなど、知る人ぞ知る銘菓らしい。お土産に配れば、そこからまた話の輪が広がるはず。そんな会話を楽しみながら、老舗の味に舌鼓。その穏やかなひとときこそが、若返りの秘訣なのかもしれませんね。
(古屋江美子)
・(有)泉栄堂HP
『若がえりもち』と『若がえりまんじゅう』だ。一見すると、ごく普通の餅と饅頭だけど、気になるのがこのネーミング。思わず買ってしまいましたよ。
とりあえず、ネーミングの由来を製造者である(有)お菓子の泉栄堂の泉さんに聞いてみると、
「このあたりには昔、“若返り”という地酒があったんですよ。今はなくなってしまったんですけど、それを懐かしく思う人がとても多くて」
同社のある秋田県の羽後町には、温泉「としとらんど」などもある。
「商品は温泉宿などでも販売しているんですが、遠方から来た方に温泉で若返ってもらい、さらにこれを食べて若返ってほしい。そんな願いも込めています」
商品は温泉のほかに、秋田県内のお土産屋さんなどでも販売中だ。
実際、店頭でもこのネーミングに反応する人はかなり多く、商品名を話のタネに話がはずむという。もちろんなかには、
「いくつ、若返るの~?」
なんて聞いてくる人もいて、
「ひとつ食べると3日若返りますよ」
「えー、たった3日?」
「一度にそんなには若返りませんよ~」
なんて感じに話が盛り上がるという。母親や奥さんにお土産として買っていく人も多いとか。あっ、もちろん3日という数字に科学的根拠はありませんけどね。
まあ大切なのは気持ちの持ち様。
ということで「若返りたい!」と強く願いつつ、食べてみた。まず『若がえりもち』。しっとりした食感でよもぎの優しい風味が口に広がり、なんとも上品な味だ。続いて『若がえりまんじゅう』。こちらはほのかな甘みのある皮と中の餡のバランスが絶妙。皮には沖縄の黒砂糖と吉野葛、餡には甘さを抑えた皮むき餡を使っているという。なんでも商品の開発にはかなり時間をかけたそうで、
「まずは取引先や知り合いに試食してもらって、その声を反映して……」
周囲の人たちと一緒に作り上げたという連帯感も大きいとか。
商品は数年前から販売しているが、すでにネットの和菓子ランキングで上位にくいこむなど、知る人ぞ知る銘菓らしい。お土産に配れば、そこからまた話の輪が広がるはず。そんな会話を楽しみながら、老舗の味に舌鼓。その穏やかなひとときこそが、若返りの秘訣なのかもしれませんね。
(古屋江美子)
・(有)泉栄堂HP
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