件の問題は、
「くふうしてけいさんしましょう」というもの。
たとえば、以下の「52-8」という問題、「くふうしてけいさん」すると……。
<12から8をひいて4→40と4で44>
<52から2をひいて50→50から6をひいて44>
これ、2年生でも暗算ですぐ計算できてしまうもので、大人ならなおさら瞬時に答えがわかるだけに、「なんでそんなめんどうくさいことを?」と思ってしまう。
ちょうど自分自身も、小2の娘とその友人にこの問題を聞かれたところだったので、ネット上の話題に敏感に反応してしまったのだが、実際、ネット上では「これをくふうというのか」「わかりにくすぎ」などの大人のコメントが多数見られた。
また、子どもたちの解き方を見ていると、普通に計算できるくせに、「くふうして」と言われると、ややこしく考えすぎて、以下のような誤答が見られた。
○「52を40と12に分けて、8を6と2に分けて」と、どういうわけか分けまくってしまう
○「8を6と2に分けて、52から2をひいて、6を足して」となぜか足してしまう
○「52を40と12に分けて、8を引いて、4」などと、最初に分けて、置いておいた数をきれいさっぱり忘れてしまう
普通に計算するほうが楽なのに、なぜこんなにも複雑な計算をしなければいけないの? 私たちが子どもの頃も、こんな計算の仕方をしてたっけ? 『新しい算数研究』を発行する東洋館出版社・川田さんに聞いた。