コンデジは一眼レフカメラのようにレンズ交換ができないので、搭載されたレンズ性能だけで我慢するしかないというのが常識。前回、その常識を打ち破るべく「3000mmの超望遠撮影」を試みた。今回は、「全周画角180度の超広角撮影」をしてみようというのだ。
機材はニコンのデジカメ「COOLPIX P5100」と、トダ精光のワイコン魚眼レンズ「T-03L」(価格1万2600円)を使用。
ワイコンの取り付け方だが、まずデジカメ側のレンズに金属リングを付ける。シールで貼り付けられるようになっているので簡単だ。あとは、ワイコンをリングに装着すれば撮影準備完了。ワイコンの装着部は2200ガウスの磁石が仕込んであり、容易に装脱着が可能だ。また、ぶつけるなどして撮影中にワイコンが落下してしまうのを防ぐため、デジカメ本体につなぎ止めておくストラップが付属している。
それでは、P5100の広角側で撮った写真と、ワイコンを装着して撮った写真を見比べてもらいたい。同じアングルから撮っても、これだけの違いがある。
より大きく歪んだ写真を撮るには、デジカメのレンズを広角側に設定し、できるだけ被写体に近づくこと。1cmくらいまで寄ってもピントはバッチリ合う。
コンバージョンレンズはワイドだけでなく望遠撮影を強化するテレコンバージョンレンズもある。さらに、コンデシ用のほか、カメラ付き携帯電話用、一眼レフ用、ビデオカメラ用などもあるので、手持ちの機材に合ったものを選べるのも便利。また、小さく軽いので、街中に出るとき、デジカメと一緒にポケットに入れて持ち歩けるのもワイコンの長所といえよう。
(羽石竜示)
※本記事キャプション内の「トンネル効果」における説明に誤りがありましたので、該当部分を修正させていただきました。読者の皆様にご迷惑をお掛けしましたことをお詫びいたします