冬は温泉の季節です。私も温泉は大好き! でも温泉に行く時間もないんで、近所のスーパー銭湯に入り浸ってる訳です。

その浴場で、裸姿でオシャレも何もないと思っていたのだが、人とは違うシャレ者を気取ることができるタオルがあるという。

それは、温泉タオルブランド「LOVE&TOWEL(ラブアンドタオル)」が手がける温泉タオルのこと。
写真を見ての通り、デザインが非常にポップ。よくある“○×旅館”と書かれた温泉タオルも味があるのだが、“人とは違う”を求める人はコッチだろう。

発売元である「株式会社icca(イッカ)」に、このタオルの開発のきっかけなどについてお伺いしてみた。
「色々なタオルの中で一番薄くてどこにでも持っていけて、実用性があるのが“温泉タオル”ですよね。
でも、今までの温泉タオルは実用性だけだったので、カッコイイのを作ろうじゃないか! と思ったのが開発のきっかけなんです」
確かにドクロ柄なんて見たことないし、カッコイイ!
もともとこのタオルの発案者は、田口トモロヲさんとイラストレーターのヨシヤスさん。温泉好きで野外フェス好きの二人が意気投合し、まったく新しい温泉タオルが誕生した。絵柄は、みんなが親しみを持ってもらえるように考えて作られていて、パイル地全面に絵柄を印刷した温泉タオルらしからぬ斬新なデザインが最大の特徴。

このカッコよさを浴場内でしか発揮できないのはもったいない。やはりiccaさんでも用途として、「温泉だけでなく、野外フェスなどで頭に巻いたりもできるように開発しました」とのこと。実際に巻いた姿を想像してみると……ちょっと、カッコいいじゃないッスか!?

またこのタオル、実は難産の末に開発された商品らしいのである。

タオル業者に、このデザインで製造を依頼した際に、「タオルの真ん中の部分(通常の温泉タオルでは“○×旅館”と印刷されていない部分)に印刷しても、にじんじゃうよ」と反対されたそうなのだが、デザインの線の太さやバランスを調整して無理を言って作ってもらうと、見事にイメージ通りの温泉タオルが完成。「全然イケる!」と商品化に踏み切った。

他にも、こだわりの部分は多数。
タオルの長さは、首にかけても頭に巻いてもカッコよくなる“セクシーな長さ”に。
タオルの厚さは、持ったときの心地よさや肌触りも計算された“愛おしい厚み”に。
柄の配置も、実際にタオルを巻いた時や首にかけた時にもよく見えるよう計算されている。
実際に巻いてみて、柄がよく見える位置をマーキングしたり確認。そういった試行錯誤を経て配置された、絶妙な位置なのである。

これだけの苦労が報われない訳がない。8月1日に発売されたこのタオル、12種類あるデザインのうちの1つ「ドクロ(サイドバージョン)」の初回出荷分は5日間で完売。タオルの発売当初はビレッジバンガードなどで売上ランキング2~4位まで独占するほどの勢いだった。

今後もこのシリーズ、デザインのバリエーションは増えていく予定とのこと。
個人的には来年の夏フェスに、どのデザインのタイルを巻いていこうかと思案中。
でも、来年のことを言うと、鬼が笑うらしいですね……。
(寺西ジャジューカ)