小さな公園のようなもの?
若者の集まるフットサル場?
「デパートの屋上でヒーローショー」なんてのも昔はあった。
しかし、今はデパートの屋上といってもピンと来ず、屋上に何があるか知らない、そもそもデパートの屋上になんて行ったことがないという人もいるかもしれない。
昔はもっとデパートの屋上というと、華があった。
中でも「屋上遊園地」はもっとも華やかなものだった。
今やその数はがくんと減っていて、屋上遊園地なんてそもそも知らない、見たこともないという人もいるかもしれない。
だが、都会のオアシスとして、今でもいくつか残っているのだ。
浅草松屋の屋上プレイランド、上野松坂屋の屋上遊園といった屋上遊園地があるが、今回紹介するのは、東京都大田区にある蒲田東急プラザの屋上遊園地・プラザランドだ。
プラザランドには、
・人気キャラクターの車が運転できる「バッテリーカーゾーン」
・フアフアトランポリンの中で遊べる「ワクワクランド」
・三両編成のSL「ゴーゴーSLケンタッキー号」
といった遊園地らしい乗り物がある。
「ゴーゴーSLケンタッキー号」は意外にレールが長く、ミニトンネルなどもあり、うまく運転席に乗れれば、警笛などを鳴らして操縦している気分で、SLを楽しめる。
さらにかなりたくさんのコインで動くキャラクター乗り物が存在する。超ミニのメリーゴーランドもあるのだ。
そして、この屋上遊園地のメインとも言えるのが、チューリップ型の小さな観覧車「フラワーホイール」だ。たった9つしかない小さな観覧車だが、色とりどりのチューリップが可愛らしい。
小さいとはいえ、屋上遊園地なので、蒲田駅などの蒲田の景色もきちんと見え、天気の良い日には富士山も見えるという優れものだ。
小さな子どもは大きな遊園地に行っても、多くの乗り物に乗れない。
でも、こういった屋上遊園地の乗り物なら、小さな子でもみんな乗れるし、入場料もなく、200円、300円という安いお値段で楽しむことができる。
最近はこういう近くて安くて楽しいレジャー施設が求められているという傾向にあるにもかかわらず、屋上遊園地は数をどんどん減らしていっている。
多くの方に屋上遊園地というものを知って利用してもらって、この先、屋上遊園地が発展していくことを切に願っている。
(井上かおる/studio woofoo)