1978年に登場し、喫茶店やゲームセンターで誰もが夢中でプレイしたシューティングゲーム「スペースインベーダー」。

誕生から30年以上が経過した現在、貯金箱『スペースインベーダーゲーム 筐体型バンク』(タカラトミー製)としてよみがえった。
サイズは約1/6、アーケード用テーブル台として忠実に再現されている。そのリアル感はどんなものか、インベーダーゲーム世代の一人として実際に触ってきた。

まず、驚かされるのは外観のディテールのこだわり。当時のゲーム機と同様にゲーム説明書きがテーブルに貼られていたり、コントロールパネルのデザインもそっくり真似ている。モニターはモノクロだが、付属のカラーフィルターを貼るとカラー画面になる。

操作系は1レバー、1ボタンで、100円を入れるとプレイできる。貯金箱の役割をするため、100円を入れるごとに画面にいまどのくらい貯まっているか表示される。80枚まで貯金可能。3月末発売予定で価格は5775円。単3形アルカリ乾電池3本で動く。

プレイして感心したのはシューティング音やUFO登場の音などのリアルさだ。筆者が子供のころに聴いた音とまったく同じに思えた。
それもそのはず、「音源はスペースインベーダーを世に送り出したタイトーさんからご提供いただきました」とタカラトミー。昔を懐かしんで思わず夢中になってしまった。

「つらい行為を楽しくするのが、当社製品づくりのポリシーのひとつ。貯金を楽しくするために貯金箱をインベーダーゲームにしたわけです」と説明。

確かに、ゲームに夢中になればなるほど、貯金が増えるというのは画期的かも。なお、ゲーム音のボリュームをしぼれるので、プレイ中に回りの人に迷惑をかけないですむ。ただし、エキサイトしてプレイヤーみずからが大声を出してしまうとダメであるが。
(羽石竜示)
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