最近デパートなどでも、目につく和の香り。京都土産で匂い袋をもらうこともなんだか増えてきたようです。
これはもしやブームのきざし? とばかりに、和の香りの専門家・香司(こうし)の今井麻美子に伺ってみましたよ。

「やはり30代以上になると、和の香りの魅力に惹かれるようです」と今井さん。
今井さんの和の香り教室に通ってくる生徒さんの大半は30代女性ばかりかと思いきや、意外にも男性にも人気だそう。「営業などでお客様を回る機会が多い方が、名刺や書類に香りを移しておくと、ちょっとした営業にも一味違ったアピールができる」とのこと。

中でも和の香りが洋の香りである香水と大きく違うのは、気づかいのある香りだということ。
香水は、つける部位にもよりますが、思っている以上に香りは飛んでいる。それに対して和の香りは、間接的に香りを移して使用するので、今までの香水とは違ったふんわり漂う程度の気づかいのある香りの楽しみができるのだとか。う~ん、日本らしい遠慮がちなところに色気があるんですね。

和の香りの種類には、練香(ねりこう)、塗香(ずこう)、お線香などがありますが、本来はすべて天然の素材を使ったものでできているそうです。中でも、和の香りは自分で調香ができるので、自分らしさを出したり、季節でブレンドを変えても良し。

最近の和ものブームで気になっている20代も多いとか。「なかなか和文化に踏み込めないと思っている若い人も、こういった香りから気楽に和文化に触れるきっかけになれば」と、今井さん。


和の香りは1300年以上の歴史があり、香りの中に世界観を見出し、日本独自の発展をした文化なのだそうです。こういった歴史を楽しみ、さらに自分らしさを演出するのが大人の密かな楽しみ。
今井さんいわく、「30代の女子をはじめ、大人のアピールポイントは相手の知的好奇心をくすぐる何かを持っているのが魅力になるのは確かです」
まさに! その通りです!! 和の香りの「塗香」が銀座のママに人気だというのもうなずけます。

そんな話を伺いつつも、じゃあさっそく調香を……。と、ばかりに挑んだら、材料の中に麝香(じゃこう)があるじゃないですか。今井さんはこっそり「これは媚薬にもなる香原料」のひとつと教えてくれました。
あぁ、カシハラは思わず、フェロモンアップで麝香を選んでしまいましたよ。しかも香りのランクもぐっと上質になるとか、一挙両得。

オリジナルの和の香りで、カシハラも女子力も総合アップなるか!? はてさていかに。
(カシハラ@姐御)
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