説明には“スタミナ壁紙をデスクトップの背景にすると、通常の壁紙より、消費電力を抑えることができます”とある。バッテリーの減りは、少しでも抑えたいもの。そこでスタミナ壁紙に設定してみた。
ところが出てきた壁紙は、なんと真っ白。えっ、これがスタミナ壁紙? ただの白い壁紙だけど……。
一体どういうことなんだろう? VAIOを開発しているソニー株式会社に話を伺った。
「機種によっては、白い壁紙の方が、消費電力を抑えることができるんです」
わっ、これまで少しでもバッテリーが減らないようにって、黒い壁紙にしてた……。
液晶は、常に後ろからライトが当てられていて、何もしなければライトの白い色がそのまま画面に出る。逆に光を遮れば、黒になる。この遮る作業をするときに、電圧が必要になるから、画面は黒より白の方が省電力になるってわけ。
ソニーではモバイルノートの機種すべて(type P、T、G、Z、S)と、大画面ノートの一部(type BZ)に、スタミナ壁紙が用意されている。もちろんスタミナ壁紙に設定しなくても、白い壁紙にしてもいい。また黒に近い暗い色ほど電力を消費し、白に近い明るい色ほど消費電力は抑えられる。
じゃあ、黒と白で消費電力はどのくらい違うんだろう?
「数値は公表しておりません。壁紙によって消費電力が変わるのは、壁紙が全面にある状態、つまりパソコンを使わず放置している状態なので、その数値を公表してもお客様にとって意味がないためです」