よく建材メーカーにある階段の場合、高さが210 mm、奥行きが210 mmという寸法であり、上の式にあてはめると、630 mmになる。もう少しゆるやかな階段だと、高さが190 mm、奥行きが240 mmというのもある。この場合の計算式の値は、620 mm。
昔の日本家屋の場合、柱と柱の距離が一間、約1.8メートルであり、この間に階段を作ることが多かったため、急な階段にならざるをえなかった、というのが実情らしい。
ちなみに、建築基準法の適用範囲は、100平方メートル以上の建築物。これよりも小さい建築物であれば、建築士の資格を持っていなくても建物を設計できてしまう。もし、あなたのおばあちゃんちが100平方メートル以下だったら、注意が必要だ。
(珍満軒/studio woofoo)