世間には、様々な社風の会社があるだろう。和気あいあいとしたオフィスもあれば、足を踏み入れることすら躊躇してしまいそうな勤め先だってある。

私の勤務先がどちらのタイプかはノーコメントだ。そんな私が、精神的にどうしても手に入れたくなる商品を見つけた。

それは、株式会社日本トラストテクノロジーが発売している『USB箱庭 水のある風景』。社会人向けの癒しグッズである。
パソコンのUSB端子につなぐと、その先に控えるのは「ししおどし」、または「光る水瓶」。デスク上に置いて眺めていると、この商品の流れる水の調べが我々に癒しを与えてくれる。
ハッキリ言って実用性はないが、それがまた贅沢である。まさに、風流を求めて開発された商品。

早速、発売元へ商品についての諸々を伺ってみた。
「以前、USB端子でつなぐ加湿器を発売していたんです。それは、空き缶の形をしたものでした。デスク上に空き缶やペットボトルを置いて作業する人は多いと思うんですが、それらに溶け込むように作ったんです。
すると、これが非常に人気が出まして。そこで『皆さんは、面白いものを欲しているのでは?』と考えたんです」

「パソコンに向かっていると、どうしても気持ちがギスギスしてしまいますよね。そこで“癒し”を与える物を作れないかと考え、日本人の心に訴える『USB箱庭 水のある風景』の開発に至りました」

“面白いものを欲している”のは確かだが、ブっ飛びすぎである。それにしてもパソコンの一番の大敵は“水”。その辺については大丈夫なのだろうか?
お伺いしたところ、
「コードの長さを1.5メートルにしており、パソコン本体とある程度離した場所で使えるように考慮しております」
と、抜かりなし。

ししおどしタイプは、水を入れると日本庭園のように「カッコンカッコン」と、心地いい音を鳴らしながら、優雅なひとときを与えてくれる。

光る水瓶タイプは、瓶から溢れ出る水の調べが贅沢。こちらのタイプは、青や赤に光り、その美しさも絶妙だ。部屋を明るい状態にすると落ち着いた感じ、暗い状態にするとポップな感じで、辺りを照らしてくれる。まるで光る噴水のようだ。
実際の商品の動画はメーカーの公式サイトで確認することが可能。机の上で、こんな動きをされるのだから、意表を突かれて嬉しい驚き。

水は、下にこぼれた分をポンプで汲み上げて使っているので、蒸発をしない限り半永久的に使われるムダのなさ。

これらの商品、発売は4月25日からなのだが、早くも反響が届いており、評判は上々。「思わず顔がほころぶ」という意見には、私も同意である。

価格は両タイプ共に2,480円(税込み)。販売は(株)日本トラストテクノロジーのオンラインショップで受け付けている。

この『USB箱庭 水のある風景』で、うるさい上司や、使えない同僚への憤りを静めてしまう。
和を極め、凛とした佇まいを身につける。そんなことができたら最高である。
(寺西ジャジューカ)