なんでもデジタル化の時代。そこで、家に昔よく聴いたアナログ音源、たとえばレコード盤は残っていないだろうか。
それをデジタル化してパソコンで編集できる便利なオーディオ機器が最近発売されたので、早速試してみた。

その製品とは、USB接続でパソコンにアナログレコードを録音できてしまうポータブルレコードプレーヤー『handy trax USB』。音楽機器メーカーのベスタクス株式会社から4月28日に発売、実勢価格は1万4000円前後。

使い方は付属の音楽編集ソフトをパソコンにインストール後、同製品をつなぐ。音楽編集ソフトならどれでも対応するので、日ごろ使い慣れたソフトを使用するのもオッケー。あとはレコード盤を動かして録音ボタンを押すだけ。なお、本体プレーヤーでレコード再生時のボリュームやトーンだけでなく、スピード調整も可能だ。

録音した音質をチェックしてみたが、迫力があり、意外にノイズが少ないクリアーなサウンドだった。さすがDJが使用するミキサーやターンテーブルのメーカーだけあって、たとえ一般ユーザー向けであっても、おもちゃのような製品はつくらない。

「DJがアナログ音源をデジタル化して編集したいというニーズをヒントにつくりました。誰でも簡単に使える製品に仕上っています」(同社)と説明。さらに、6月出荷の製品にはとてもシンプルで簡単な音楽編集ソフトをバンドルするそうだ。


せっかく、メーカーに足を運んだので「次回の新製品には是非カセットテープの再生・録音機能も搭載してもらいたい」と提案。現状製品にはカセットプレーヤーとの接続端子はあるので、ケーブルでつなげば録音はできるのだが、いっそのこと内蔵してもらえればより便利だと思ったので。「なるほど、検討してみます」とのことだった。

アナログ音源を蘇らせ、自分好みの音につくり変える喜びを味わいたいという人。あなたもDJや音楽プロデューサー気分になってみませんか。
(羽石竜示)
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