日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2009」がエコに取り組む企業、団体多数参加のもと、12月10日から12日まで東京ビッグサイトで開催。
まずは、一見何の変哲もないネックストラップ。だが、素材がユニークなのだ。ペットボトル、竹、コットン、ミルク、トウモロコシ、大豆といった素材を特殊加工してそれぞれストラップにしている。
どんなものか触ったり、嗅いだりしてみたが、普通のストラップと何ら変わらなかった。これがミルクや大豆で出来ているとは誰も気づかないだろう。特殊な液体で溶かすことで繊維を取り出してつくるそうだ。
「エコに関心の高いユーザー向けにOEM(他社ブランド品)供給しています」と言うのは同製品をプロデュースした会社、チェッカーサポート。その他、同社ではCO2排出権付商品として動物形のエコバッグ、タンブラー、エコ箸なども企画している。
つぎに、新潟県三条市商工課が出品した『オーガニックウエディングドレス』。農薬、化学物質を一切使用しない桑の葉で育った蚕の繭からつくられたエコなシルクのドレス。繭の自然な色合いそのまま。
「エコ結婚式」というジャンルがあるかどうか知らないが、一生に一度のイベントを印象的なものにするにはいいかも。
そして、野球が好きな人にはたまらないエコ商品『かっとばし』。何かというと、野球のバットの廃材からつくった箸。だからこんなネーミングになったのだ。
バットは年間20万本もつくられているという。
バットの原料はアオダモの木なのだが、その木が育つには70~80年もかかる。そこで、折れたバットを再利用して箸やコップなどの小物類を製造・販売、その売り上げの一部をアオダモの植樹基金にしているのだそうだ。
「箸はプロ野球12球団分の種類がありますので、お好みの球団の箸を使ってください」と同製品をプロデュースする会社、兵左衛門。
電機業界では、以前紹介した「家庭用LED電球は18年使える耐久消費財!?」のLED電球の出品が目立った。セブンイレブンのブースでは、店舗天井の蛍光灯をLED電球に切り替え、電力節約を図るという取り組みが展示されていた。
ちょっと異様な光景を呈していたのはソニーのブース。
エコの取り組みは意外に身近なモノでも行われていたのだ。あなたもエコな商品アイデアを考えてみませんか。
(羽石竜示)