何か、グロテスクな物体が紐で吊るされていると思ったら、魚がストラップになっていた。それにしてもこんなリアルに!? 昔、釣ったことある魚だし……。
その名も、『リアルフィッシュストラップ』(販売・ストラップヤネクスト)。クロダイ、なまず、ブラックバス、GT(浪人鯵)の4種類で、それぞれ鱗まできっちり再現されている。これのもうひとつの特徴は魚の先に付いているもの。よく観ると、ルアー(疑似餌)、カエル、ウキのミニチュアである。要するに、魚がエサに食いついて釣り上げられるところをイメージして作られたストラップなのだ。
「そういえば、子供のころ、多摩川によく釣りに行ったなぁ」
鯉を釣ろうとしたら、なまずが釣れたりして。竿先にぶら下がったクネクネ、ヌルヌルしたなまずを見て思わず、友達と爆笑したものだった。なまずストラップがそんなことを想い出させてくれる。
とてもよく出来ているので、マクロレンズでじっくり撮影してみたが、魚の色といい、体のしなり具合といい、口の開き方など、見れば見るほど実物そっくり。光を浴びて鱗がキラキラするところなどはちょっと感動してしまう。ただ、こんな生々しいものを携帯電話にぶら下げていいものか。だって、携帯ストラップって可愛いのが多いじゃないですかぁ。
釣りマニア、お魚好きの人には垂涎の逸品であろう。今後、水族館ができるくらい魚の種類を増やしてくれると、さらにおもしろくなりそう。筆者のリクエストとしては、鯉、フナ、虹鱒などの淡水魚系を充実してもらいたい(川釣りが多かったので)。あと、生きた魚だけでなく、鯵の開きとかマグロの刺身ストラップなんかがあれば笑えそう(こうなると釣りではなく魚屋さんの世界)。
見てよし、釣ってよし、食べてよし、お魚さん万歳!
(羽石竜示)