コンパクトデジカメで不便に思うことは、ロー・ハイアングル撮影のとき。
「もし、液晶モニターが上下に動いてくれたら、とっても撮影が楽なのになぁ」と思うことしばしば。

そんな気持ちが通じたのかどうかはわからないが、固定モニターを動かせるアイテムが登場。どんなものか、早速試してみた。

低い場所を撮るとき(ローアングル)は腰を落とさないと、モニターで被写体を確認できない。だが、中腰姿勢は腰や足が結構しんどかったりする。逆に、高い場所の撮影(ハイアングル)ではどうか。上を向いていると首が痛くなるぅ~。そんなときはノーファインダー撮影(モニターを見ないでカメラ任せでシャッターを切る)というやり方もある。

いずれにしても、ロー・ハイアングル撮影は固定式モニターではしんどい。そこで、液晶ミラー『ビュープレーヤー』(エツミ販売)を使ってみたらどうか。これを付けるとロー・ハイアングルの撮影がとてもやりやすくなるとの説明だが。

使い方はモニターの前に付属の両面テープで同製品を固定。すると、カメラに折りたたみ式の鏡を付けた状態になり、モニターの画像が鏡に映る。
あとは上下に鏡の角度を調整して、鏡に映った画像を確認しながらシャッターを押すわけだ。

鏡に映した画像が上下逆になってしまうのが難点。とはいえ、ノーマルな姿勢で鏡を覗込むだけでロー・ハイアングル撮影ができるのは、とてもありがたい。中腰姿勢から逃れられるので体が楽だし、ハイアングルでも被写体を確認しながら撮れるから。

実は、一部のデジタル一眼レフカメラ、コンパクトデジカメでは、マルチビューアー機能を搭載しており、モニターが上下に動くことで『ビュープレーヤー』と同様な便利さを実現している。それをふつうのコンパクトデジカメで安上がりに擬似的に実現したのが同製品というわけだ。

最初のうちは上下逆の画像に戸惑うが、慣れてくると快適に撮影できるようになる。筆者の使用感でも、今まで使っていたデジカメとは思えないほどロー・ハイアングルの撮りやすさが向上した。

従来より撮影の幅が広がるのは間違いないわけで、みなさんもいろんなシチュエーションで『ビュープレーヤー』試してもらいたい。
(羽石竜示)
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