最近の暑さで、おむつをしている赤ちゃんはかなり暑い思いをしていることだろうと思う。
ハイハイやよちよち歩きをしだしたら運動量も増えるので、暑さも倍増するのではないだろうか?
そうなると、シャツやらズボンなんていうのも邪魔なものになってくるようで、こちら米国ではこの季節、オムツだけの赤ちゃんを見かけるようになる。


男の子が圧倒的に多いが、上半身はだかで靴下や靴もはかず、紙おむつだけの赤ちゃんを抱えているお母さん。「暑いんだから仕方ないわよね〜」と目が語っていて、こちらも素直に納得してニッコリしてしまう。

布おむつには漏れ防止やサイドを止めるためカバーが必要だと思うが、オムツがしっかりカバーされているためか、上半身はだかでおむつのままの赤ちゃんでもそれほど違和感はない。
赤ちゃんなのでオムツは当たり前と言えばそれまでだが、「いくら紙オムツをつけていようが、男の子だろうが女の子だろうが、オーバーパンツなるものを履かせるのがマナー」と言い切っている日本の友人もいる。

そんなオーバーパンツなるものを今まで見たことがないアメリカで「期間限定、夏のみ!」でジーンズ紙オムツが発売された。
紙おむつが、なんとデニム仕様になっているのだ(デニムプリントと言うべきか)。


「やはりオムツ丸見えじゃ~ね~」と思ったのだろうか?
全米で一番を争う紙オムツ「ハギーズ」(キンバリークラーク社)からの新作で、ズボンなんか履かずに暑い夏をエンジョイできるクールな赤ちゃん用。
約7キロ〜17キロまで用とサイズもそれぞれ豊富にあるようで、トイレトレーニングがてら格好つけジーンズっていうのもありかもしれない。値段は72枚入りの大箱で約2700円。

アイロンがかかった真っ白のボタンダウンシャツを着て、下はジーンズ紙オムツのみという出で立ちで、街をモコモコと闊歩? する男の子のCMが現在米国内で話題を呼んでいる。「可愛い!」というよりも、笑いの方で受けているのでは? と思えるほどの人気ぶりだ。

赤ちゃんファッションも最近ではメインストリームになりつつあるが、オムツまでもがファッション化してきているようだ。


使い回しはきかないどころか、数時間で汚れてしまう使い捨て。エコからはかなり遠くにあると思うのだが、可愛い我が子に暑い夏を快適にファッショナブルに過ごしてほしいという親の思いもあるのだろう。

2007年にイスラエルで発売されて以来、ワールドワイドで成功しているジーンズ紙オムツらしいが、オーバーパンツが浸透している日本で果たして受け入れられるか疑問である。
(シカゴ/あらた)