暑いときに思わず「カーッ、ビールでもグイッといきたいね」なんて言葉が口をついて出てしまう人は別として、他者から「酒が強そう」と見られる人は、いったいどんな人なのだろうか。
個人的には「ザ・酒が強い人」イメージといえば、和田アキ子なのだが、それでは、人が他者に「お酒が強そう」と言うときのポイントってどんなもの?
周囲の人たちに聞いてみたところ、挙がってきたのは以下のような特徴だった。
・声が大きくて豪快な人
・よくしゃべる・笑う人
・性格がハッキリしていて、気が強そうな人
・和風な顔立ちの人は、日本酒をグイグイ飲みそうに見える
・カラダの大きい人/体格がゴツイ人
・派手な見た目の人
・濃い顔の人
・社交的で明るい人
・テンションがいつも高めの人
・米どころの人に言うことがある
・友達が多そうに見える人
・自分が仲良くなりたい相手には、話題づくりのきっかけとして、とりあえず「お酒強そう」と言ってみる
・一緒に遊んだら楽しそうだと思う人
・美味しいものや店をよく知ってそうな人
大きく分けて、「お酒が強そう」イメージには、「体型・顔などの見た目」「性格や喋り方・テンション」「出身地」「親しくなるための話題作り」など、様々な要素があるようだけど……。
ところで、お酒の強い・弱いは、肝臓のアルコール分解能力によるところが大きいけれど、「体型」とアルコールにも関係があるのだろうか。
医療法人社団榎会・榎本クリニック院長の深間内(ふかまうち)文彦先生に聞いた。
「一般的に、筋肉質で体格のよい人は体の血液量が多いので、同じ量のアルコールを飲んだ場合、やせている人に比べれば、アルコールは薄められ、血中のアルコール濃度は低めになります。そのため、酔うのに時間がかかるということは言えるかもしれません」
「カラダが大きい・ゴツイ=お酒が強そう」にも一理ある、ということ?
「ただし、肥満体型の人の場合は、血液量が多いとも限らず、アルコールは脂肪には溶けにくいので、単に体格だけで酒に強い・弱いは判断できません」
ちなみに、「お酒が強そう」とわざわざ言われるのは、女性が多い気がするが、実際には「性別については、女性は男性に比較してアルコールによるリスクは高いと言えます」と深間内先生。
周囲に「お酒が強そう」と思われ、つい自分の適量を超えて飲んでしまうなんて人もいそうだが……。
「自分がどのくらい飲めるタイプなのか簡便に出来る『エタノール・パッチテスト』などで調べあらかじめ適量を知っておき、それを守ることが大切です」
お酒が強そうに見られる人は、ご注意を。
(田幸和歌子)