とにかく猛烈に暑い今年の夏。

昨年は、窓を開放しておけば、通り抜ける風のおかげで冷房がほとんど必要なかったマンション8階の我が家でも、今年は冷房が欠かせないばかりか、冷房をつけていても暑い!

なんとか冷房効果をあげようと、窓に張り付けたり塗ったりする断熱シート・フィルムなどのことを調べてみたが、商品によっては「簡単に貼れるが、はがれやすい」とか、「目隠し効果があるかわりに、窓の外が見えにくくなる」といった口コミもあり、そんななかたどりついたのが、「すだれ」や「よしず」をかけるという案だった。


「すだれ」や「よしず」は手軽なうえ、窓を開放して風通しを確保できる。さらに、窓の外にかければ、部屋の外に熱を逃がすことができる。もちろん見た目にも涼しい。

ちなみに、「すだれ」と「よしず」の違いは、「素材の違い」という説もあるものの、大きな違いは「すだれが、横状に組まれていて、たらすもの」で、「よしずが、縦状に組まれていて、たてかける大きなもの」ということ。

そういえば、近所の100円均一ショップでは、最近、すだれが入荷するたびにすぐに売れてしまい、「入荷しました!」と派手な広告が出されていた。
また、ホームセンターなどでも、「すだれ」「よしず」が売れているそうで、ある店長さんはこんな話をしてくれた。
「断熱・冷房効率を考えると、窓の外にすだれをかけたりするのが良いですが、マンションに住む人などは、なかなかそれもできませんよね。窓外にかけるより効率的には落ちるものの、窓の内側にすだれをたらしておくだけでも、やはり熱の入り方は違うので、内側にかけている方もけっこういらっしゃいますよ。アルミなどでできたブラインドと違い、すだれやよしずは天然素材で、熱を伝えにくいですし、見た目の涼しさもありますよね」
また、ベランダの窓によしずをたてかけたり、ベランダにあるエアコンの室外機をよしずなどで覆うという方法もお勧めだそうだ。

というわけで、さっそく近所のホームセンターで「すだれ」を購入。「よしず」は大きいので、インターネットで注文して宅配してもらった。
「すだれ」をすべての窓にとりつけ、窓を開放すると、確かに明らかに涼しい。

気温・時間帯などにもよるだろうが、風のあるときなら、部屋を閉め切ってエアコンをつけっぱなしにしておくよりも、室外機の熱がどんどんベランダにたまることもなく、よほど涼しいように思える。
残念ながら、「よしず」のほうは大きさを計算違いしたらしく、我が家のベランダには収まらなかったため、近所の小学校にもらっていただいたが……。

「すだれ」だけでも確実に効果が感じられた我が家。
もちろん冷房ナシではいられないときもあるが、そのときの“太陽”を見て、“風”を見て、日や時間帯で快適な方法を選ぶというのもひとつの方法だろう。

先人の知恵、すだれやよしずを使ってみませんか。
(田幸和歌子)
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