今年の4月、女優の草刈民代がヌードを披露したが、あれは見事だった。とても、44歳(当時)とは思えない裸体。

しかし全員が全員、ああはいかない。何しろ、体の“エイジレス”こそが難しい。瑞々しさだったり、弾力だったり、張りだったり……。顔と違って普段は隠れてるから、ケアも後回しにしがち。

そんな折、奇跡のようなブラジャーが発売されたという。ワコールが開発した『胸もと年齢マイナス5歳をめざすブラ』という、ネーミングからして夢のような。

このような新ブラジャーを開発したきっかけを、同社に伺ってみた。
「ワコールでは、当社の“人間科学研究所”で45年間にわたり、4万人の女性の体型を研究し、ものづくりに反映しております。そのデータを分析すると女性の加齢による体型変化については一定の法則があることがわかりました」

詳しく言うと、バストの変化には3つのステップがある。ステップ1「そげる」、ステップ2「たわむ」、ステップ3「外に流れる」。この順序で変化していくという。
また、同社に“加齢によって変化したバスト”について質問してみた。
それって、どんな状態なのか? すると、2つのケースを提示してもらった。
・バストが横に流れているように見える(丸くない)
・バストのトップ位置が下に見える

なるほど……。イメージできるような気がしないでもない。では、この『胸もと年齢マイナス5歳をめざすブラ』を着用すると、どんな形でいいカンジになるのか?
「40歳代の女性のバストは、大きな面で持ち上げないとデコルテがふっくらしません。ですので、カップ内側のリフティングシートでしっかり持ち上げ、デコルテをふっくらさせることで、胸もとを若く見せるのです」(担当者)
胸もとをお椀のようにきれいに盛上げて、脇から背中にかけての段差がつきにくくしたブラジャーが開発された。

それにしても、女性にとってとてつもなく切実な問題だったろう。同社では、ブラジャー開発に先駆け「“バストが5歳若返るようなブラジャー”をどう思いますか?」というアンケート(2007年8月)を実施している。
その調査によると、「今まで持っていなくて買いたい」が53.8%。「似たようなものは持っているが買いたい」が17.0%。そして「“バストが若返るようなブラジャー”を買ってみたい」が約70%である。
どれだけ、世の女性が待望していたか。

ちなみにこのブラジャー、どの年代に向けられているのか? 
「30代後半より40代、50代が中心ターゲットですが、あくまで“からだ年齢”であり実年齢とは異なります」(担当者)

20代にジャストフィットするブラジャーが、必ずしも40代にフィットするわけではない。
ジャストフィットさせるためには、サイズだけではなく、加齢によって変化したバストの形や柔らかさに対応することが重要。

確かにそうだ、言われてみれば。まさに、“目から鱗”!
(寺西ジャジューカ)
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