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■本を書くことは「ビジネス」である
つい最近、最新刊最新刊『ロードサイド・クロス』(文藝春秋)が出版されました。が、今日はその話はしません。というのも、私の仕事は本を書くこと。すでに書き上げた本の話をするのは、二度仕事をすることになってしまうのでフェアではない(笑)。でも、ご心配は無用です。〈本の話〉はします。じつは今日、みなさまがたの目の前で本を書こうと思っています。ふだん、スリラー小説を書くときに、どのような手順で書いているかを実験的にお見せします。
私は世界中にある出版社のうち、何社かと「年に1冊本を書く」という契約を結んでいます。私にとって本を書くことは「ビジネス」です。本は「車」と同じように商品なのです。
「来年の11月15日に出版される本」今から書かなくてはいけないと仮定してみましょう。「本を書く」という作業を想像してみてください