株式会社エトワール海渡(東京都中央区)は、「マンゴーの王様」といわれる、インド産「アルフォンソマンゴー」をぜいたくに使用した『ガトー・フロマージュ マンゴー』の販売を始めた。

2010年11月1日より冬季限定で販売されている『ガトー・フロマージュ マンゴー』は、ツェラー(Zeller)社のオリジナルレシピと、日本の職人技から生まれた、ベイクドチーズケーキの新作商品。
サイズ280g、小売価格\2100(税込)。

厳選されたチーズに、フレッシュな生クリームや卵を加え、低温で丁寧に焼き上げられている。香り豊かな「アルフォンソマンゴー」のジューシーで甘酸っぱい味わいが、クリーミーなチーズケーキにそっくり包み込まれている。滑らかなチーズケーキと、それを包むさっくりとしたクッキーの口当たりが、絶妙なバランスを奏でている。

『ガトー・フロマージュ マンゴー』は、これまでエトワール海渡で製造販売されているケーキと同様、東京で試作したケーキサンプルをスイスに送り、ツェラー氏に食べてもらい、アドバイスをいただいて、修正を何度も繰り返した後、正式に許可をもらって誕生したものである。

ツェラー社とは、スイス・ジュネーブ、レマン湖のほとりにある、小さな老舗チョコレート店。
現地では行列ができる店として有名である。ツェラー社の代表チョコレート「パヴェ・グラッセ」は、フランスのグルメガイドブック、Gault & Millau(ゴー・ミヨ)の“スイスでおいしいチョコレートテスト”で、栄えあるトップに輝いている。

ツェラー社の商品の評判を聞きつけ、そのおいしさに感銘を受けたエトワール商品開発担当者が、日本国内での取り扱いを打診。そして1984年よりツェラー社総販売元として輸入を始めた。グルメライター、料理研究家をはじめ、本物志向の消費者に好評を得ており、グルメ雑誌や女性誌、新聞などでも度々取り上げられている。

新作の『ガトー・フロマージュ マンゴー』は発売されてまだ1カ月ほどだが、消費者からの問い合わせが多く寄せられているという。
スイスのお菓子に目がない筆者もその中の一人である。どこで販売されているのか知りたかった。
しかし筆者が問い合わせたのには、もう一つの理由があった。15年程前の話になるが、スイスの某チョコレート会社に勤務する友人が、常々言っていた言葉を思い出したのだ。「『タダ働きでいいので、ぜひ修行させて欲しい』と、日本人から要請があっても断るんだ。だって日本人は器用だから、すぐにスイスのお菓子をまねしてしまう」

ツェラー社とエトワール海渡は、長年家族ぐるみのお付き合いをされている間柄だと、エトワール海渡広報担当者よりうかがった。
ツェラー社のオリジナルレシピが、日本人のパティシエの手に渡り、日本で製造販売できるいわれを知り、納得した筆者である。
(W. Season/studio woofoo)