だいぶ前にコネタでも紹介したことがあるチェコの人気キャラクター、クルテク=もぐらくん。日本でもアニメーションや絵本、グッズなどで親しまれており、絵本は新刊『もぐらくんとテレビ』が先日発売されたばかり。
そんなクルテクが今月、スペースシャトル「エンデバー」に乗って宇宙に行くというステキなニュースが舞い込んだ!

ウォールストリート・ジャーナルの記事によると、「エンデバー」に搭乗する宇宙飛行士のひとり、アンドリュー・フォイステル(Andrew Feustel)さんの義理の母親がチェコとオーストリアの国境にあるズノイモという町の出身で、チェコにゆかりがあることから、クルテクのパペットを宇宙へ一緒に連れていくことにしたのだとか。

というのも宇宙飛行士たちは、ごく限られた私物を宇宙へ持っていくことができるそうで、そこでアンドリューさんが選んだもののひとつが、クルテクなのだ。その理由についてアンドリューさんは「子どもから大人までを惹き付けるアイテムを持っていきたいと思っていました。クルテクは、まさに幅広い世代を夢中にさせているものですから」と語っている。

しかも、宇宙飛行士ひとりひとりが持ち込める重量には制限があるため、彼が持ち込むクルテクのパペットは、チェコのぬいぐるみを作る会社に依頼し、今回のため特別に、軽くて小さいものを作ってもらったそう。

そこまでして宇宙に連れていってくれるなんて! クルテクが宇宙に行くのを想像しただけでファンとしてはワクワクしてしまう。
そして現在90歳になるクルテクの作者、ズデネック・ミレルさんからも、エンデバーが飛び立つアメリカに向けてコメントがこんな寄せられたという。「アメリカの子どもたち、こんにちは。宇宙飛行士さんの幸運を祈って、私からもぐらのクルテクを贈ります」

ちなみに、前述したもぐらくんの絵本シリーズの新刊『もぐらくんとテレビ』の発行元、偕成社の編集担当Cさんからはこんなお話も(※絵本の中ではクルテクではなく、もぐらくんの呼び名で統一されている)。

「実はもぐらくんの絵本には『もぐらくんとロケット』というタイトルもあって、日本で出版される予定もあります。『もぐらくんとテレビ』では、お話の最後で、あることをきっかけに、もぐらくんは仲間たちと体を鍛えることになるのですが、もしかしたらロケットに乗ることも予感していたのかもしれませんね」

「エンデバー」のミッションは4月19日から5月3日まで行われるというからもうすぐ! 是非、もぐらのクルテクにも注目していただきたい。
(田辺 香)

※「エンデバー」の打ち上げは4月29日に延期(4月13日現在)