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バスからはじまる物語。藤子・F・不二雄ミュージアムのすこしふしぎどころではない完成度

■原画がたっぷり見られる!
マンガ家の個人ミュージアムの先駆けとしては、宝塚市立手塚治虫記念館がある。手塚記念館もたしかによい施設なのだが、スペースの都合からか常設展示されている原画が少ないのがちょっと不満だった。これに対して、藤子・F・不二雄ミュージアムではかなりの数の原画が見られるのがうれしい。
まずエントランスを入ってすぐの「展示室I」では、代表作のカラー原画を見ることができる(ただし作品保護の観点から一部は複製原稿になっており、それらには『パーマン』のコピーロボットのマークが入っている)。この部屋では原画は壁に掲示されているほか、デスクを模したガラス張りの展示台に展示されている。また展示台についた引き出しには、それぞれ原画にちなんだキャラクターの人形やグッズが収められているのもユニークだ。
さらに企画展示を行なう2階の「展示室II」では、ミュージアムのオープンを記念して「第1回」をテーマに、『オバケのQ太郎』、『ドラえもん』、『21エモン』などなど主にF作品の初回の原画が展示されていた。
このうち1964年に雑誌連載の始まった『オバQ』は藤子不二雄の二人の最後の合作とされるが、藤子以外にも同じくトキワ荘出身で、当時「スタジオ・ゼロ」というプロダクションのメンバーだった石森(のち石ノ森)章太郎なども制作に参加している。実際に作品を見るとたしかに、ガキ大将のゴジラやその子分はあきらかに石森タッチだ。結果的に『オバQ』の連載終了後、藤子は実質的にそれぞれの道を歩むことになり、スタジオ・ゼロもしばらくして解散した。そう考えると、『オバQ』は、F先生たちの青春の終わりの象徴する作品だともいえそうだ。...続きを読む

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