今年も知らぬ間に終盤戦。どんなにもがいてみても、あと1カ月もすれば2011年も終わってしまう。
誰もが焦る季節だがここはひとつ、明るい未来を夢見て来年のカレンダーでも選んでみよう。
どう見てもメジャーにしか見えない左の写真、その名を『M75 メジャーカレンダー』と言う。「時を測る」と言うコンセプトで、メジャーとカレンダーが一体となった、新感覚のプロダクトだ。

1日=1センチ。メジャー部分を引っ張り出してみると、1センチ間隔の目盛りに「1 MON」「2 TUE」と、日付と曜日が記載されている。5センチごとに、「今年が始まって何日か」がわかる数字も記されており、その名の通り、引き出されているメジャーの長さで「時を測る」ことができる。
6月の終わりで最大長に達し、Uターン。7月以降の日付は裏面へ記載されており、巻き取っていくと、今度は「今年があと何日あるか」を知らせる数字のカウントダウンが始まる。

使い方は、人それぞれ。友達との会話で取り出せば、まあ、盛り上がること必至。たとえ一人でも、年の初めには、「この辺りであれをして、あの辺りであそこに行って……」と、これから始まる毎日に、あれこれ夢を膨らませることができるし、まさに今のような年末には、「今年もあとこれだけしかない!」と、あえて自分に喝を入れることもできるだろう。

また、意外に使えそうなのは、仕事や作業におけるスケジュール調整の場面。
「今がここで、サービス・インがここなので、このあたりであそこまで終わらせて、次は……」と、全体像を把握しながら調整できるので、無理なラインを引いてしまう、なんてありがちな失敗は防ぐことができそうだ。ただ、ビジネスの場面では「ふざけてるのか!」なんて怒り出す人がいないとも限らないので、相手の顔を見ながら取り出すことをオススメさせていただく。

『M75 メジャーカレンダー』は、白、黒、赤、青、紫の5色展開で、ひとつ2,100円(税込)。東京・銀座にある文房具店「FRED&PERRY」の店頭・およびオンラインショップにて取り扱いがある他、名古屋市内の店舗などでも販売中だ。詳しくは、「三宅博之デザインオフィス」のホームページにてご確認の上、お問い合わせを。

新しさを感じる一方で、どこか「日めくりカレンダー」にも通じる懐かしさも漂う『M75 メジャーカレンダー』。
デジタルでスケジュール管理することも増えてきた今、あえてアナログ的に、時の“質感”のようなものを味わってみるのもいいかもしれない。
(池田美砂子)