「タンスの角にぶつけて、足の小指を骨折した」なんて話をときどき聞くもの。
でも、足の小指をぶつけるといつでも痛いだけに、「うわ~骨折した~!」なんて本人は大騒ぎで、周囲には「大袈裟な……」と冷ややかな目で見られがち。
そもそもタンスや壁にぶつけただけで、足の小指を骨折なんて、あるのだろうか。

そんな疑問をかねてより抱き、整体師さんに尋ねたことがあるのだが、回答はこうだった。
「足の小指を折ったという話はよく聞きますよ。骨折は場所によって気づきにくいこともあり、足の小指などはいつぶつけても痛いだけに『こんなもん』と思ってしまう人が多いんです。骨は自然と形成されるので、そのまま治っていくこともありますが、お医者さんでズレた骨の角度を直してもらわないと、自然治癒では曲がったまま、ズレた角度のまま形成されてしまうことがあるんですよ」
そして、先日、それが「ホントにある」ことをしみじみ痛感する出来事があった。

小学生の娘が、家の壁に足をぶつけただけで号泣し、みるみる腫れてきたので、不思議に思って夜間診療で診てもらったところ、小指の成長線(骨端線)という軟骨部分を骨折していたのである。
救急医には「足の小指の骨折は意外とよくあるんですよ」と説明され、テーピングしてもらい、痛み止めをもらって、後日近所の整形外科などを受診することを勧められた。
だが、近所の外科兼整形外科の先生の見立てでは「子どもの場合は、多少遠くても、専門の整形外科に診てもらったほうが良いですよ。成長線を損傷していると、曲がってしまう可能性もあるから、炎症がひいてから麻酔して戻すことになると思います」という。