他の有名産地の国々と比べれば、日本では知名度の低いハンガリーワインだが、どこの国の人々がトカイを多く訪れているのだろうか。
「ポーランドからのお客様が多いです。日本人観光客も多くはありませんがいらっしゃいます。観光シーズンは7〜9月の夏期。また当ワイナリーの場合、海外は主にポーランド、ドイツ、イギリスなどと取引しています。フランスのボルドーでは中国の勢いがかなり強いそうですが、トカイではまだそのような影響はありません」(同)
トカイのワイン文化と景観はユネスコの世界遺産にも登録されている。貴腐ワインも、エッセンシアなどは高価だが、等級を下げれば日本でも手頃な値段から購入できる。食前もしくは食後にトカイ貴腐ワインのグラスを並べて、時にはハンガリー気分を味わってみてはいかが。
(加藤亨延)