「いくらがんばって結果を出しても、誰もそのことを認めてくれない。他人になにか言われるたび、自分が嫌いになっていく……。
書籍『自分ホメ 毎日が100%輝く魔法の言葉』の「はじめに」を読んでドキッとした。
本書には、「たとえあなたが働く環境に恵まれていなくても、他人にホメられるチャンスがなくても、才能を引き出す秘訣があります。それが自分をホメること=『自分ホメ』です。ほとんどの人は 『ホメられたら伸びるタイプ』。自分をホメることを楽しめれば、あなたはもっと魅力的な人に変わります!」と書かれている。
「必ずホメるところはあります!」と力強く語ってくださったのは、著者の谷口祥子(よしこ)さん(@beehivetany)。谷口さんは、「ほめ方の伝導師」として、「ほめ方の極意セミナー」の主宰をはじめ、コミュニケーションスキル講師、およびビジネス作家として活躍している。
本書では、「自分ホメ」のメリットから、実際の手順、どのように変われるかまでが紹介されている。心の持ちようという話のみならず、「ホメること」によって、やる気の源である脳内物質の「ドーパミン」の分泌が促されるという話も。なので、他人からのホメ言葉ではなくとも、自分のホメ言葉でも変われるという。
「自分ホメ」を実践することで、
●あるがままの自分を認めて受け入れて愛することができるようになる
●自分の内側からパワーが湧いてきて、意欲的に物事に取り組める
●潜在的な才能を開花させることができ、よりよいパフォーマンスを発揮できる
●他人をホメたり喜ばせたりする「心の余裕」が生まれる
●次第に人間関係もうまくいき、友人も増えていく
といいサイクルを生み出すようになるという。
ただ、実際、自分のホメどころを手帳に書いてみようと思ったときに、「いいところなんてあるのかな」と手が止まってしまった。
「どちらも、与えられた身体を大切に扱う行為ですので充分ホメるに値します」と谷口さん。
本書には「自分のホメどころの見つけ方」として、「自分の『すでにできていること』『がんばっていること』を認める」「乗り越えてきたことなどを時系列順に『自分年表』を作成してみる」「『過去の自分』と比較してみる」といったポイントもあげられている。
まだ1週間しか経ってないけど、「歯医者に毎週通うようになった。長年放置していたけれど、歯のケアに目が向けられるようになったオレってすごい!」「コンビニで必要ないものを買わずに出てきた自分は成長している!」など、毎日書いて実践している。
「『私にはいいところなんてない』と思っている人は、ぜひ考えてみてください。生きていることそのものが奇跡だと思いませんか? 心臓や肺が動いて、生命活動を支えている。胃や腸が食べ物を消化し、血液は栄養を全身にいきわたらせる。筋肉が働いてくれるおかげで、手足を使うことができる。そして骨が身体を支えてくれているおかげで立っていることができる。この素晴らしい奇跡に気づいたなら、あなたは自分が数えきれないたくさんの恵みを与えられていることにどんどん気づいていくでしょう」
私は今37歳。
「まずは一日も休むことなく働いてあなたを支えている身体に感謝し、ねぎらいの言葉をかけましょう」
また、「自分の能力を活かして、人に対してどんな風に貢献できるか、ということをリストアップしてみるのもいいでしょう」と谷口さん。
「いくら頭がよくても、行動力があっても、それを社会のために活かしていなければ宝の持ち腐れです。『自分はどんな風に、どんなことをすれば人の役に立てるのだろう?』という視点から自分をみると、あなたならではのたくさんの強みや長所、魅力が見えてきます」
……と「自分ホメ」について紹介してきたが、実は他人にホメられているにもかかわらず、スルーしてしまう人も多いのだという。まさに自分もそうなのだが、他人からホメられても「そんなことない」「いや、まだまだ」などと卑下してしまう人に対して、アドバイスをいただけますか。
「人からホメられた時に、謙遜せずにちゃんと受け止めると、2つのメリットが得られます」と谷口さん。
1. 相手といい関係をつくることができる
「たとえば『話がうまいですね!!』とホメられたとしましょう。あなた自身が自分のことを話し上手だと思っていないと『そんなにうまくないよ〜』と思うでしょう。また、そこそこ話し上手な方だと思っていても、認めてしまうと『コイツ、自分で話し上手だと思ってやんの』と思われるんじゃないか。謙虚にふるまっておく方がいいんじゃないか? と思うかもしれません」
勘ぐりすぎだが、そんなことを思ってしまっていたかも。
「でも、相手はなぜあなたをホメてくれるのでしょうか? 上司や取引先なら、あなたに気分よく動いてもらうという目的があるかもしれませんが、それも含めて相手の人は、あなたに喜んでもらいたい、好意を持ってもらいたい、キョリを縮めたい、という想いでホメているはず」
なるほど〜。
「つまり、『いえいえ、そんなことないです』とホメ言葉を否定してしまうのは、単なる自己防衛に過ぎず、相手とのコミュニケーションを遮断してしまう行為なのです」
コミュニケーションを遮断してしまっていたのか。
では、相手になんて伝えるのがいいでしょうか。
「ホメられた時は『ありがとうございます。○○さんほどの方にそのようにホメていただけるととてもうれしいです』と、ぜひ感謝と敬意を伝えたいもの。『ありがとうございます』とちゃんと相手の言葉を受け止めたら、あなたも自然に相手のことをホメたくなってきて、どんどん会話も盛り上がります」
2. スキルアップできる
「上記のように、『話がうまいですね!!』と言われて、『ありがとうございます』と受け止めると、あなたは『話がうまい人』であることを認めたことになります。もしあなたが自分の中で『まだまだだ』と思っていたら、真に『話がうまい人』になるべく、努力しようとするでしょう」
たしかに、次に会う時までにはそういう自分になっていたい、と思うかも。
「人からもらった高い評価を素直に受け入れることによって、あなたはますます成長するのです!」
本書で感銘を受けたのは、「自分ホメ」実践のノウハウのみならず、谷口さん本人のエピソード部分。うつ病にかかってしまったお母さんの話、対人恐怖症に陥ってしまった話、本書で綴られている様々な苦労を乗り越え、いま、「ほめ方の伝導師」として活躍されている谷口さんご自身の姿に勇気づけられる。
「ちょっとやってみようかな」と思った人は、本当にささいなことからでも、「自分ホメ」をはじめてみてください。
(dskiwt)
ひょっとしたらあなたも、そんな毎日を過ごしていませんか?」
書籍『自分ホメ 毎日が100%輝く魔法の言葉』の「はじめに」を読んでドキッとした。
本書には、「たとえあなたが働く環境に恵まれていなくても、他人にホメられるチャンスがなくても、才能を引き出す秘訣があります。それが自分をホメること=『自分ホメ』です。ほとんどの人は 『ホメられたら伸びるタイプ』。自分をホメることを楽しめれば、あなたはもっと魅力的な人に変わります!」と書かれている。
「必ずホメるところはあります!」と力強く語ってくださったのは、著者の谷口祥子(よしこ)さん(@beehivetany)。谷口さんは、「ほめ方の伝導師」として、「ほめ方の極意セミナー」の主宰をはじめ、コミュニケーションスキル講師、およびビジネス作家として活躍している。
本書では、「自分ホメ」のメリットから、実際の手順、どのように変われるかまでが紹介されている。心の持ちようという話のみならず、「ホメること」によって、やる気の源である脳内物質の「ドーパミン」の分泌が促されるという話も。なので、他人からのホメ言葉ではなくとも、自分のホメ言葉でも変われるという。
「自分ホメ」を実践することで、
●あるがままの自分を認めて受け入れて愛することができるようになる
●自分の内側からパワーが湧いてきて、意欲的に物事に取り組める
●潜在的な才能を開花させることができ、よりよいパフォーマンスを発揮できる
●他人をホメたり喜ばせたりする「心の余裕」が生まれる
●次第に人間関係もうまくいき、友人も増えていく
といいサイクルを生み出すようになるという。
ただ、実際、自分のホメどころを手帳に書いてみようと思ったときに、「いいところなんてあるのかな」と手が止まってしまった。
最初に書いたのが、「朝ごはんをきちんと食べて栄養を補給した」「湯船につかってゆっくりお風呂に入り、身体をいたわった」……。自分にとっては長年継続できていなかったことだが、こんなちいさなことでもいいんでしょうか……。
「どちらも、与えられた身体を大切に扱う行為ですので充分ホメるに値します」と谷口さん。
本書には「自分のホメどころの見つけ方」として、「自分の『すでにできていること』『がんばっていること』を認める」「乗り越えてきたことなどを時系列順に『自分年表』を作成してみる」「『過去の自分』と比較してみる」といったポイントもあげられている。
まだ1週間しか経ってないけど、「歯医者に毎週通うようになった。長年放置していたけれど、歯のケアに目が向けられるようになったオレってすごい!」「コンビニで必要ないものを買わずに出てきた自分は成長している!」など、毎日書いて実践している。
「『私にはいいところなんてない』と思っている人は、ぜひ考えてみてください。生きていることそのものが奇跡だと思いませんか? 心臓や肺が動いて、生命活動を支えている。胃や腸が食べ物を消化し、血液は栄養を全身にいきわたらせる。筋肉が働いてくれるおかげで、手足を使うことができる。そして骨が身体を支えてくれているおかげで立っていることができる。この素晴らしい奇跡に気づいたなら、あなたは自分が数えきれないたくさんの恵みを与えられていることにどんどん気づいていくでしょう」
私は今37歳。
37年もの間、しかも、入院や大きなけがもなく過ごしてこれたのは、素晴らしくありがたいことだ。
「まずは一日も休むことなく働いてあなたを支えている身体に感謝し、ねぎらいの言葉をかけましょう」
また、「自分の能力を活かして、人に対してどんな風に貢献できるか、ということをリストアップしてみるのもいいでしょう」と谷口さん。
「いくら頭がよくても、行動力があっても、それを社会のために活かしていなければ宝の持ち腐れです。『自分はどんな風に、どんなことをすれば人の役に立てるのだろう?』という視点から自分をみると、あなたならではのたくさんの強みや長所、魅力が見えてきます」
……と「自分ホメ」について紹介してきたが、実は他人にホメられているにもかかわらず、スルーしてしまう人も多いのだという。まさに自分もそうなのだが、他人からホメられても「そんなことない」「いや、まだまだ」などと卑下してしまう人に対して、アドバイスをいただけますか。
「人からホメられた時に、謙遜せずにちゃんと受け止めると、2つのメリットが得られます」と谷口さん。
1. 相手といい関係をつくることができる
「たとえば『話がうまいですね!!』とホメられたとしましょう。あなた自身が自分のことを話し上手だと思っていないと『そんなにうまくないよ〜』と思うでしょう。また、そこそこ話し上手な方だと思っていても、認めてしまうと『コイツ、自分で話し上手だと思ってやんの』と思われるんじゃないか。謙虚にふるまっておく方がいいんじゃないか? と思うかもしれません」
勘ぐりすぎだが、そんなことを思ってしまっていたかも。
「でも、相手はなぜあなたをホメてくれるのでしょうか? 上司や取引先なら、あなたに気分よく動いてもらうという目的があるかもしれませんが、それも含めて相手の人は、あなたに喜んでもらいたい、好意を持ってもらいたい、キョリを縮めたい、という想いでホメているはず」
なるほど〜。
「つまり、『いえいえ、そんなことないです』とホメ言葉を否定してしまうのは、単なる自己防衛に過ぎず、相手とのコミュニケーションを遮断してしまう行為なのです」
コミュニケーションを遮断してしまっていたのか。
では、相手になんて伝えるのがいいでしょうか。
「ホメられた時は『ありがとうございます。○○さんほどの方にそのようにホメていただけるととてもうれしいです』と、ぜひ感謝と敬意を伝えたいもの。『ありがとうございます』とちゃんと相手の言葉を受け止めたら、あなたも自然に相手のことをホメたくなってきて、どんどん会話も盛り上がります」
2. スキルアップできる
「上記のように、『話がうまいですね!!』と言われて、『ありがとうございます』と受け止めると、あなたは『話がうまい人』であることを認めたことになります。もしあなたが自分の中で『まだまだだ』と思っていたら、真に『話がうまい人』になるべく、努力しようとするでしょう」
たしかに、次に会う時までにはそういう自分になっていたい、と思うかも。
「人からもらった高い評価を素直に受け入れることによって、あなたはますます成長するのです!」
本書で感銘を受けたのは、「自分ホメ」実践のノウハウのみならず、谷口さん本人のエピソード部分。うつ病にかかってしまったお母さんの話、対人恐怖症に陥ってしまった話、本書で綴られている様々な苦労を乗り越え、いま、「ほめ方の伝導師」として活躍されている谷口さんご自身の姿に勇気づけられる。
「ちょっとやってみようかな」と思った人は、本当にささいなことからでも、「自分ホメ」をはじめてみてください。
(dskiwt)
編集部おすすめ