約20年前に、南アフリカ共和国から世界中への輸出制限が解禁されて以来、徐々にダチョウの畜産、ダチョウ肉の利用が広まり、日本でも多くのダチョウ畜産農家が存在している。
そしてこのダチョウは現在、世界の食料問題を解決する可能性があると期待されているのだ。
食料問題解決の可能性を教えてくれたのは、オーストリッチエヴァンジェリストの加藤貴之さんである。元会社員だという加藤さんは、「Queen's Ostrich」というダチョウの肉・皮・羽根などを取り扱う会社を設立したほどで、ダチョウの可能性を強く感じている人の一人だ。
さて、このダチョウの何が食料問題解決につながるのかというと、ダチョウの主なエサが草であることが鍵である。
現在、世界で消費される穀物の約40%以上が家畜に使用されている。日本国内だけで見ると、もっと高い比率で穀物が家畜に利用されている。「世界には飢餓で苦しむ人たちがたくさん居るにもかかわらず、人が食べるものを家畜に与えることは、決して良いことではない」と加藤さんは言う。
また、牛肉1キロを生産するためには10キロ程度(またはそれ以上)のエサが必要であり、同じように豚は4キロ程度が必要。コストの割に、生産できる量が少ない所も食料問題を助長している原因の一つだろう。