お正月太りで、運動でも始めようかと考えている人もいることだろう。
ところで、手軽にできる運動というと、思い出されるのが、2007年12月に発売された後、1カ月でミリオンセラーを達成した大人気ソフト「Wii Fit」。
2009年10月には「Wii Fit Plus」が発売され、今では「Wii U」版も出ている。

我が家の場合、Wii Fit、Wii Fit Plusともに1年近くやっていたが、今では部屋の隅に立てかけてあるだけ。でも、周囲では半年も続いていない人が圧倒的多数だったから、まだ続いたほうだとは思う。
ちなみに、2008年のIT media+D Gamesが調査を行った記事では「購入後、起動したのち放置が64%」という結果も報じられていた。
もちろんコンスタントに売れ続けた非常に息の長いソフトだが、一定期間続ける人となると、ある程度限られてしまうのだろう。

Wii Fitをやめたきっかけについて、周囲に聞くと、挙がってきたのは以下の内容だった。


・毎日やってたときは本当に痩せた。ある程度目標が達成されて、やらなくなった。
・実際に走るほうが良いと思ったから
・途中からゲームとして「高得点」をとることが目標になってしまい、コツがつかめたらあんまりやる気がしなくなった。
・掃除でいったんボードを片付けてから、面倒になったのかも?
・単純に、飽きた
・「体重を記録し続けるだけでも意味がある」と聞いて、それだけ続けてたけど、次第に

Wii Fitに限らず、どんな運動も続けていくのって、なかなか難しい。
そんななか、3年ほど毎日続けている人が身近にいる。昭和7年生まれ、スポーツ好きの我が父だ。

誕生日に「室内でも運動できるように」とWii Fitをプレゼントしたところ、父は今日までほぼ毎日やっていることを知り、ビックリした。
父の場合、アイススケートやローラースケート、フリーラインスケート、Sボードなど、様々な運動を毎日行っているのだが、そうしたスポーツにWii Fitをトレーニングとしてプラスしているそうで、会うたびにこんなことを言ってくれる。
「Wii Fit、すごく良いよ。バランス感覚が養われるせいか、スケートもさらに上手く、スピードも速くなった。おまけに、肌もツヤツヤだ(※これはたぶん無関係)」
ただし、運動好きでストイックな父でも、やっぱりちょっと面倒になる日はあるらしい。
「でも、1日でも休むと、『昨日はどうしたんですか』って聞かれるから、休むと悪い気がしちゃうんだ」
ちなみに、こうも長く続けていると、「『毎日よく続いてますね』って褒めてくれる」らしい。


次々に新しいフィットネスやトレーニングが流行るけど、ずっと眠っているWii Fit、久しぶりに起動してみませんか。
(田幸和歌子)