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【乃木坂46のミュージックビデオの凄いクオリティ】

       
アイドルグループ・乃木坂46の5枚目のシングル「君の名は希望」が、来週水曜、3月13日にリリースされる。それに先立ち、YouTubeの乃木坂46の公式チャンネルには、表題曲をはじめカップリングの「シャキイズム」「13日の金曜日」(DVD付きシングル3種類のうちType-Bにのみ収録)のミュージックビデオがUPされた。

表題曲の「君の名は希望」のMVは、映画監督の山下敦弘の手になるもので、メンバーたちが映画のオーディションに挑む光景を収めている。YouTubeでは6分ほどのショートバージョンのほか、約25分におよぶ本編を約20分に短縮したバージョンが視聴可能だ。

オーディションは、乃木坂46のメンバーたちが、山下監督の代表作のひとつ「リンダ リンダ リンダ」の台本をもとに演技をしたり(同じセリフなのに、メンバーによって演じ方が全然違うのが面白い)、キャラクターや状況設定だけ与えられてアドリブで演じてみたり、映画というよりも演劇のワークショップのよう。後半では、“突然、学校のグラウンドに生えた一本の木の根元に、一人の青年が倒れている”という設定から、16人のメンバーが俳優たちとともに即興劇を展開していく。当初は戸惑っていた彼女たちだが、しだいに力を合わせ、物語をつくりあげていくさまには、思わず見入ってしまう。

「シャキイズム」のMVもなかなか斬新だ。ハウス食品の「メガシャキガム」のCMソングでもある同曲は、突然男の子から告白された女の子の気持ちを歌ったもの。しかしMVではありきたりな学園風景などではなく、教室が男女別々に分断され、カメラで終始監視されているという、サイバーパンクというかディストピアSF的な設定となっている。そのなかで、男子生徒に扮したメンバーが女子生徒に対し、センサーを潜り抜るなど決死の覚悟で告白しようとするのだが……。それにしても、この歌詞から、よくこんな映像を発想したものだと驚かされる。助演で、嶋田久作が登場するのも絶妙のキャスティングだ(きっと、これを考えた人は、東京グランギニョルのファンだったに違いない!?)。

乃木坂46にかぎらず、ここ最近、AKB48やももいろクローバーZなど、アイドルのミュージックビデオにはかなり凝ったものが目立つようになった。なかにはYouTubeの公式チャンネルで全編が見られるものも少なくない。アイドルファンでなくても、気鋭の映像作家たちが旬のアイドルの魅力をどう表現しているのか、注目するのも一興である。(近藤正高)

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