この時期は辛い料理フェアなどをおこなうレストランも多いが、恵比寿・神田・大崎に3店舗を展開タイ料理店「グリーンパッタイ」でおこなわれている料理フェア「ブルーパッタイキャンペーン」は、かなりおもしろい。
ビールやカレー、冷やしラーメンなど、夏らしいメニューをそろえているのだが、なんと料理の色がすべて青! 先日、試食会に参加し、その味を体感してきた。
まずは、青いビール「リナブルーの青ビール」で乾杯。見た目にも涼しげなビールは、飲んでみると、のど越しも味わいも定番の生ビール。青色のドリンクはカクテルやソーダなどで見慣れているせいか、意外なほど違和感なく飲める。
ちなみに鮮やかな青色の正体は、フィコシアニンというもの。DICスピルリナというブランド藻から取り出した植物由来の成分で、抗酸化作用や免疫作用に優れ、健康成分として世界的にも注目が高い。
つまり、このビール、夏バテ解消やメタボ予防、アンチエジングにもひと役買ってくれるというわけ。同店ではフィコシアニンの世界的なブランド「リナブルー」を使用。味はなく、見た目と成分以外は変わらない。
ビールで喉を潤したあとは、いよいよ青い料理に挑戦。ビールに比べると、見た目にもかなり強烈なインパクト。
まずは、野菜やシーフードをたっぷりのせた青い麺のサラダ「ヤム タラートナーム」。タラートナームとは、タイの水上市場の名前。市場に売られている色とりどりの食材を集めたサラダで、食べごたえ十分。これ一品で立派なランチにもなる。
ココナッツミルク仕立ての冷たいカレー「コーガティ」は、タイ語で「ココナッツの島」の意味。青い海に浮かぶ小さな島をイメージしたそうで、ココナッツのマイルドさと辛さの絶妙なバランスが後を引く。
冷たいラーメン「トムヤムスィーファー」は、海に見立てた青いスープが印象的。すっぱくてさっぱり、そして辛さもあるトムヤムクンスープは奥深い味でクセになる。
「開発にあたっては、女性にも喜ばれるように、見た目の美しさと味の美味しさを徹底的に追及しました」
とメニュー開発担当者。もちろん、食べる前に抵抗感がまったくなかったといえばウソになるが、不思議なもので食べ進めるうちに慣れていった。
キャンペーンは、「グリーンパッタイ」の3店舗にて展開。すでに7月1日から「リナブルーの青ビール」は登場しており、料理メニューも7月中旬までに順次提供をスタート。ちなみに恵比寿店では上記以外に「生春巻き」や「タイのピクルス」といった青いメニューもある。
見た目の涼を誘い、抗酸化成分入った、新感覚の青い料理。今年の夏バテ解消のアイディアとして、ぜひ一度試してみては。
(古屋江美子)