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金曜ロードSHOW「平成狸合戦ぽんぽこ」だけど東京でタヌキに会えるのはどこ?

金曜ロードSHOW「平成狸合戦ぽんぽこ」だけど東京でタヌキに会えるのはどこ?
『タヌキたちのびっくり東京生活』(宮本拓海・しおやてるこ・NPO都市動物研究会共著、技術評論社)<br />東京23区内におけるタヌキの分布、その生態などをくわしく書いた本。ただ刊行されたのが2008年なので、データがやや古くなっている。最新情報は、著者の一人の宮本拓海が開設しているサイト「東京タヌキ生活!」を参照されたい。<br />http://tokyotanuki.jp/index.htm
今夜の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」にて、高畑勲監督のアニメ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」が放送される。1994年に公開されたこの映画では、東京西部の多摩丘陵を舞台に、ニュータウン開発ですみかを奪われたタヌキたちが結集して、人間たちに復讐を画策するさまがコミカルに描かれている。

声優陣もすごい。ナレーションの古今亭志ん朝をはじめ、柳家小さんや桂文枝(いずれも先代)、桂米朝・清川虹子・三木のり平・芦屋雁之助など、大物落語家・俳優たちが多数出演している。なお映画公開の翌年には小さんが、翌々年には米朝が人間国宝となった。東西を代表する名人が共演した映画というのは、ひょっとするとこの作品だけではないだろうか。神谷明らベテラン声優と共演しても、けっして遜色のない彼らの演技は、この映画のみどころの一つといえる。

「ぽんぽこ」で注目したいこととしてはもう一つ、日本美術へのオマージュがあげられる。タヌキたちが人間たちを怖がらせようと、ニュータウン内で妖怪に化けて大暴れする場面では、室町時代後期の絵巻物「百鬼夜行絵巻」や、幕末の浮世絵師・歌川国芳の作「相馬の古内裏」など、日本美術の名作からさまざまなイメージが引用されている。このあたりの手法は、今秋公開予定の高畑の久々の監督作品「かぐや姫の物語」でもおそらく引き継がれるのではないだろうか。

さて、「ぽんぽこ」によって、東京にもタヌキがいるという事実を知った人は多いことだろう。ただ、同時に「東京でも多摩のような郊外にしかいない」というイメージも与えてしまったかもしれない。実際にはそうではなく、最近では、皇居にタヌキが住んでいることがわりと知られるようになったし(皇居内のタヌキについては、天皇陛下が国立科学博物館の研究者らとともに調査して論文を発表していたりする)、23区内のほかの地域でもタヌキの目撃例があいついでいる。私自身、中野区大和町に住んでいた頃に一度だけ、家の近所でタヌキを見かけたことがある。

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