オリンピックではなく、複数形のオリンピック”ス”となっているのは、日常から地域ごとに練習試合やトレーニングのようなものがあり、それらも含めて競技会となっているため、そう名称されているようだが、4年に一度の大きな世界大会(夏冬)もある。
表彰台の上では、全てのアスリートにメダルやリボンがかけられ、順位だけでなく、競技場に立ち最後まで競技をやり終えた事に対して、一人ひとりに惜しみない拍手が贈られる。宣誓も「精一杯力を出して勝利を目指します。たとえ勝てなくても頑張る勇気を与えてください」なる、勝利至上主義に巻き込まれる事なく、競技に参加した本人がスポーツを楽しむことができる環境になっている。
シカゴではこの競技会にイリノイ州の3万5000人ほどのアスリート全員が無料で参加できるように、夏になると「ラバーダッキーダービー」なる募金イベントが開催される。
今年もその時期が来た。ラバーダッキーとは、ゴム製(またはポリ塩化ビニール製)のアヒルで、子供がお風呂に持ち込んで浮かせて遊ぶ、アヒルちゃんである。プカプカ浮かびながらシカゴの川くだりをするというダービーレース。